「エントランス・ホール」(entrance hall)
「エントランス」(entrance)とは、入り口や玄関を意味する英語で、
「エントランス・ホール」とは玄関ホールのことになります。
つまり、建物の玄関を入った所にある広間を指して使われているわけですね。
大きな劇場や映画館には、入り口が二つあります。
一つはチケットをもぎってもらって入る劇場自体への入り口、
もう一つはオーディトリアム、つまり舞台やスクリーン、客席がある空間への入り口です。
複数の劇場や映画館が入っている建物を想像していただければ、
わかりやすいのではないかと思います。
この入り口と入り口の間、つまり演劇の公演なら、
大抵の場合チケットをもぎってもらった後の、
劇場入口の手前が「エントランス・ホール」です。
つまり、開場を待つためのウェイティングスペースのことですね。
上演される演目のパンフレットや、出演する俳優に関連するグッズが売られていることが多いのはもちろん、
大劇場では、飲食店や書籍店、雑貨屋、花屋etc...と立ち並び、
開場までの時間も有意義に楽しく過ごせるようになっていることもありますよね。
ちなみに、先述の通り「エントランス」は「入り口」を意味する英語ですが、
同じスペルの違う単語の意味として「夢中にさせる」「うっとりさせる」というものもあります。
エントランスとは、単に「入り口」というだけでなく「夢の世界への入り口」という意味も込め、
ちょっとした掛け詞として使われているのかもしれませんね。