ドサ回り

「ドサ回り」(ドサ廻り)(どさまわり)

「ドサ回り」とは、劇団などの一座や芸人が、
旅をしながら地方を廻って公演を重ねることです。

「ドサ」は「佐渡」の逆さ言葉で、
江戸時代、賭博で捕まると佐渡に島流しにされ、
一度島流しになるとなかなか戻ってこれなかったことから
この言葉が生まれたと言われています。
ですから「ドサ」は地方や田舎をさげすむ表現であり、
「ドサ回り」も、「地方巡業」もしくは「旅興行」というのが
綺麗な日本語ということになります。

またこのような語源なので、
賭博の現場に警察などが踏み込むこと(手入れ)を
隠語で「ドサ」と言うこともあるそうです。
ちなみに、同意の隠語「ガサ入れ」も「さがす」の逆さ言葉が語源であり、
日本では逆さ言葉の文化が根強いことがわかりますね。

「ドサ回り」奥付

  • Posted : 2008年5月26日 02:11
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