「大道芸」(だいどうげい)
「大道芸人」(だいどうげいにん)
街頭や街中など、人が多く集まるところで行われる演芸を「大道芸」と言い、
そのパフォーマーを「大道芸人」と呼びます。
現在も様々な場所で見かける大道芸。
大道芸は、日本の歌舞伎・演劇のみならず、
世界中の様々な舞台演劇のルーツだと言われています。
しかしこの大道芸も、
江戸時代には歌舞伎役者が「河原乞食」と侮蔑されていたのと同じように、
元々は大通りで披露する、卑俗・低俗な芸を指していました。
日本では「道」と言うより「辻」で行われることから、
同じ意味合いで、以前は「辻芸」と呼ばれていたようですね。
またその歴史は古く、確認できた資料では、
既に奈良時代には辻芸で生活をする人が存在しています。
基本的に、大道芸人は一箇所に落ち着くことはなく、
街から街へ、世界が小さくなった近年は国から国へと、
移動しながら生活をする人が多いようです。
ただ、最近はタレントなどと同じようにプロダクションなどに所属し、
スケジュールを管理しながらイベントなどに参加する大道芸人も増えています。
大道芸として披露される有名な芸目としては、
パントマイム・ジャグリング・クラウン(ピエロ)・皿回し・火吹き・
バルーン・人形劇・手品・・・などがあります。
また、日本古来のものとしては、
チンドン屋・紙芝居・南京玉すだれ・バナナの叩き売り・独楽回し・居合い斬り・がまの油売り
ななどといったものがあります。
最近では、大道芸のイベントも催されるようになりましたし、
日本でも、外国人の芸人の方が多いような感さえありますよね。
自分の努力で積み上げた「芸(技)」のみで勝負する「大道芸人」。
街から街、国から国へと、正に文化の伝播者という感じですね。