「カットイン」(cut-in)
「カットアウト」(cut-out)
別欄で「フェードイン・フェードアウト」をご紹介しましたが、
徐々に消えたり入ってきたりするそれとは逆に、
いきなり消えたり入ってきたりすること、
主に映画などの映像で、ある場面に別の場面を挿入したり、急に消したりすることを
「カットイン・カットアウト」と言います。
映像を撮影するとき、
監督の「カット!」の声で撮影が終わるのは有名ですよね。
そもそも、この「カット」は「切る」という意味の英語「cut」
辞書をひくと「ショット」と同義に書かれているものもありますが、
「ショット」は、短い瞬間を指すことが多いのに比べ、
「カット」は、ある程度続くシーンを指す、
と考えればいいのでは、と思います。
演劇の世界でも、照明・音響などでカットインやカットアウトを用います。
しかし舞台はすべて生ですので、
俳優・照明・音響・裏方と重複して行う場合、
その「キュー出し」が大変重要で、一つ間違えると大変なことに。
フェードイン・フェードアウトより誤魔化しがきかない分、
こちらの方が、現場でのアクシデントが多くなってしまいがちです。
公演に関わる全員が、息を合わせることが大事ということですね。