宝塚歌劇団の「バウ・ワークショップ」
宝塚歌劇団では、宝塚バウホールで
「バウ・ワークショップ」が不定期に行われています。
一般にワークショップと言うと、
体や心をトレーニングする、参加・体験型の授業や講座のようなもので、
参加者が料金を支払い受講するものが多いのですが、
宝塚歌劇団では、若手の演出家や生徒を育てるために
若手中心に上演する作品を「バウ・ワークショップ」と呼び、
宝塚バウホールで不定期に上演しています。
歌劇団の「バウ・ワークショップ」がいつから始まったのか定かではありませんが、
大々的に公演として行われたのは、宝塚バウホール開場25周年を迎えた2003年。
歌劇団の若手演出家と5組の若手出演者が、
昭和40年代に初演された「おーい春風さん」「春ふたたび」 「恋天狗」
という3作品の中から2作品を選び、5組それぞれが上演しました。
その後も毎年のように、
組ごとに「バウ・ワークショップ」の公演は行われています。
2006年にはミュージカルとショーの2本立ての「Young Bloods!!」を、
2007年には、ダンスのみで構成された「ハロー!ダンシング」を5組それぞれが上演。
そして2008年には、宝塚バウホール開場30周年を記念して、再演作品を上演しています。
花組は、1987年に星組が初演した「蒼いくちづけ−ドラキュラ伯爵の恋−」を
真野すがた、朝夏まなとのWキャスト主演で上演。
月組は、1978年に花組が初演した「ホフマン物語」を明日海りお、
青樹泉Wキャスト主演で上演。
雪組は、1998年に雪組が初演した「凍てついた明日−ボニー&クライドとの邂逅−」を
凰稀かなめ主演で上演。
星組は、2001年に雪組が初演した「ANNA KARENINA(アンナ・カレーニナ)」を
夢乃聖夏、麻尋しゅんWキャスト主演で上演。
宙組は、1995年に星組が初演した「殉情」を早霧せいな、
蓮水ゆうやWキャスト主演で上演。
このように、若手が本番の舞台に立つ機会を設けてきたことも、
宝塚歌劇団が長い歴史を積み重ねてこられた一因かもしれませんね。