「宝塚バウホール」
「宝塚バウホール」は、宝塚大劇場などとは違って約500席の小劇場で、
若手育成の為に下級生が主役を務めることが多い劇場です。
演出家も若手が担当することが多く、
大劇場では試せない実験的な作品や冒険的な作品が上演されることもあります。
「宝塚バウホール」の「バウ」は英語の「bow」。
英語では「Bow Hall」という表記になりますね。
この「bow」は「船の舳(へさき)」の意味があり、
新しい時代の先駆けとなるようにとの願いが込められているそうです。
「宝塚バウホール」は、宝塚大劇場に併設され、
1978年に花組「ホフマン物語」をこけら落とし公演に、宝塚専用劇場として開場しました。
バウホールには宝塚の特徴とも言える「銀橋」や「大階段」がなく、
オケピもないために、ほとんどの公演で録音した音楽を使っています。
また公演期間は約10日間で、出演人数は約30名。
本公演は80名前後が出演していますので、
半分以下の選抜メンバーで公演を行っていることになります。
バウホールでは、こうした歌劇団の公演以外にも、
宝塚音楽学校の文化祭、退団が近いトップスターなどのリサイタル、
劇団レッスンのレッスン発表会や式典なども行われています。
また、歌劇団の公演がない時は貸ホールとして一般にも開放されており、
宝塚OGのコンサートなどが上演されることもあります。