「盆」(ぼん)
「回転舞台」(かいてんぶたい)
「縁の下の力持ち」(えんのしたのちからもち)
「盆」とは、劇場の床を円形に切り抜き、
その丸い部分がくるくる回る舞台のことです。
廻り舞台・回り舞台・回転舞台などとも言い、
「盆」というのは、本来この回る部分のことを指す言葉です。
大きな劇場ではこの盆の上を三分割し、
舞台転換をスムーズにしたりします。
つまり、客席に面した部分でお芝居が進行している間に、
盆の裏側で、次の場のセットを組み立てたりしているのです。
盆を回すのは、今でこそ電動ですが、昔は手作業でした。
舞台の下(奈落)に待機していて、
合図に併せて、軸木についた棒を一斉に回す人たちがいたのです。
お客様に顔を見せることはなく、地味ながらとても重要な仕事で、
この仕事から生まれた言葉が「縁の下の力持ち」なのです。
しかし、顔を見せなくていい職業なので前科者が多く、
時間が空くと博打ばかりやっていた、などという噂も伝えられていますが・・・