「あたりめ」
鯣(するめ)の干物のことを「あたりめ」と言いますよね。
この言葉、芸能の世界から生まれた、縁起を担いだ言葉なのです。
「する」という言葉が、興行の失敗を指す縁起の悪い物ということで
あえて「当たり目」と言い換えたのがそもそもの始まりです。
その表現の仕方は、同じ客商売である飲食店でも真似られ、
現在のように一般的になったそうです。
他にも「すり鉢」を「当たり鉢」と呼びます。
また、別欄でご紹介している「千秋楽」で
「秋」の「火」という漢字を嫌い「千穐楽」と書くというのも
似たような発想から来ている感じですね。