PR

2011年1月19日

映画「予言」を見ました

三上博史・酒井法子主演、つのだじろう「恐怖新聞」が原作の映画「予言」を観ました。感想です。

映画「予言」
公開:2004/10/2
配給:東宝
製作:一瀬隆重
監督:鶴田法男
脚本:高木登/鶴田法男
原作:つのだじろう「恐怖新聞」
出演:三上博史/酒井法子/堀北真希/小野真弓/山本圭/吉行和子
上映:2010/7/17 午前2時より48時間公開
DVD:予言 プレミアム・エディション
予言 プレミアム・エディション [DVD]

久々に映画の感想でも書こうかと思い立ったものの、
あまりに長く放ってあったので、さてどの映画を取り上げようかと考えたのですが、
私はおもしろいと感じたものの、レビューサイトなどであまり評判が芳しくないこの映画を。

「予言」は、Jホラーシアターの第一弾として製作された作品。
読むも恐ろしい、つのだじろう「恐怖新聞」が原作で、
ホラーが苦手な私は、どれだけ怖い映画だろうかとビクビクしながら鑑賞したのですが、
・・・まったく怖くありませんでした。
日本の映画監督による東宝のホラーシリーズということで、
ホラー映画が好きな方々にとって大いに期待はずれだったんだろうな、と思いますし、
だからこそ映画の感想サイトなどで評価が低いんじゃないかと思います。
しかし、家族愛を中心に据えた人間ドラマと思って観ると、とても良い映画でした。

恐怖新聞 (1) (秋田文庫)

「恐怖新聞」は、読むと寿命が縮まり、怪奇現象を予言する内容の新聞。
私も子供の頃に読んで、怖くて怖くて仕方がなかった記憶があるのですが、
この映画は恐怖新聞を物語の一部に取り入れているだけの、ほぼオリジナル。
そう考えると、原作のファンからも反感を買ってしまったのかもしれません。

物語は、妻子と実家から帰る里見が、エンストした車を駐めて公衆電話ボックスに入ると
「娘が死ぬ」と書かれた恐怖新聞が飛んでくる。
直後、トラックが駐めてある車に激突、記事通り娘が死んでしまう。
事故の後、娘の死を受け入れられない里見は妻とも別れて廃人のように暮らすも、
再び恐怖新聞が届いて・・・という感じのもの。
この後の夫婦の再生、家族愛が脚本のメイン・テーマといった印象で、
怖い感じの演出もあるものの、悲しさや切なさで涙なしには観られませんでした。

夫を三上博史、妻を酒井法子が演じており、ほとんどの場面が1人か2人だけの芝居。
三上博史は熱演で、映画の質を支えていたと思います。
三上博史は個性があり、力のある芝居もできる上に格好も良いと思うのですが、最近出演作が少ないようで寂しいところ。
酒井法子は特筆することもありませんが、そつなく演じていた印象。
堀北真希や小野真弓もクレジットされていますが、ちょっとだけの出演でした。
主演の2人以外の役者期待で観ると、出番の少なさにがっかりするかもしれません。

まとめとしては、ホラー映画を観たいと思って観ると不満が募りそうな気もしますが、
家族愛を描いたホラーテイストの娯楽作と捉えてみると、良作だと思います。
結果的に、企画宣伝のコンセプトと映画の中身が合致していないため、
映画を鑑賞する客層がずれてしまった佳作のように感じました。

eBook | 恐怖新聞
●レンタルDVD:[DMM 月額][DMM 単品][ぽすれん][楽天レンタル]

「映画「予言」を見ました」奥付

  • Posted : 2011年1月19日 14:14
  • Prev : « amazonで売れたもの2010年
  • Next : 時事通信の事件から考えるニュースの記事盗用 »
  • Category : Cinema−Review | 管理人の雑文 | シアターリーグ
  • トラックバックURL

    このエントリーのトラックバックURL:
    http://www.moon-light.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/2963

    コメントする