管理人の雑文

ニュース用に書いていたのですが、
ちょっと私見が入りすぎた気がしたもので、こちらに載せることにします。
11日から行われている事業仕分けに関する件です。

■舞台・演劇に関する事業仕分け | 演劇ニュース

仕分けでのワーキング・グループのコメントを見ると、
助成したことによる具体的な成果を検証し、求める声があがっていますが、
演劇や映画への助成に関する上記の資料を見ていると、
芸術によって心が潤う、国民や地域に文化をもたらすなど、
期待できる効果として、抽象的な文言ばかりが並んでいるのが気になります。

演劇関係者であれば、助成を減らさないでほしいと思うのは当然だと思いますが、
税金を投入するものである以上、どういう効果があったのか、
結果を求められるのも必然であると思えます。
助成を頼りにしている劇場やカンパニーがある一方、
興行として採算が取れているところもあるわけで、
いくら文化や伝統だといっても、ビジネスとして成立させる努力も不可避なはず。

つまり、個々の劇団やカンパニーの努力も重要だとは思いますが、
やはり、現状の助成は業界全体にとって明確なビジョンがないことが問題であり、
例えばショービジネスやコンテンツ産業として海外にも積極的に売り込むなど、
国側もより具体的な道筋を作っていくことが大切なのではないでしょうか。
伝統芸能や国立劇場を維持、発展させることももちろん重要ではありますが、
広く長期的な視野で計画を立てた支援ができていないため、
文化に対する助成はバラまいているだけだと見なされてしまうのかもしれません。

しかし、今回の結果を見ると、国立劇場は存続さえ危機に陥れつつ、
金額不明記でなぜか厚労省管轄の児童劇巡回は民主党議員の鶴の一声で概算要求通り。
この仕分け自体が無駄な事業という感が否めない気がします。
まぁ、こうした議論さえ行われることもなく税金が投入されてきていた
今までに比べれば幾分マシなのかもしれませんが。。。

■舞台・演劇に関する事業仕分け | 演劇ニュース
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