管理人の雑文

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

2ちゃんねるやQ&Aサイなどのネット発と言われる小説はたくさんありますが、
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」は、
私が読んだネット小説の中では最もおもしろい物語でした。

ニートだった青年が一念発起して働き始めたものの、就職先はブラック企業。
一癖も二癖もある社員の中で、主人公が悪戦苦闘しつつ成長していく・・・
という感じのお話なのですが、
2ちゃんねるの書き込みとは思えない文章と物語の構成で、
最後は涙なくして読むことができないという、素晴らしい小説でした。

本としても発売されていますが、
「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない＠まとめwiki - 本編」で
書き込みすべて読むことができます。
私はだいたい2時間くらいで全部読んだかな。

最近の携帯小説と呼ばれるものなどは、
「小説」という名称をつけるのもやめてほしいほど酷いものもありますが、
おそらく一般人であろう2ちゃんねるの投稿者から、
こうした名作が生まれてしまうのがおもしろいところ。
この書き込みも、物語を進めて行くには欠けている部分も多いものの、
掲示板という性質上、他の誰かが質問をし、
それに回答していく形で情報が補完されていくというのが良かったのでしょうね。
こうしたおもしろい書き込みを見ると、
2ちゃんねるなんかに書かず、自分でblogでも立ち上げて書けばいいのに、と思ってしまうのですが、
スレッドで会話をすることで物語にも厚みがでることを考えると、
文章を書き慣れていない人が物語を公表するのに、
掲示板というのは適した場所なのかもしれませんね。