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2005年3月28日
レ・ミゼラブル 観劇レビュー
帝国劇場で上演中の「レ・ミゼラブル(Les Miserables)」
3/21ソワレ(夜の部)を観劇してきました。
バルジャン:山口祐一郎
ジャベール:今拓哉
エポニーヌ:新妻聖子
ファンテーヌ:マルシア
コゼット:知念里奈
マリウス:藤岡正明
テナルディエ:徳井優
テナルディエの妻:森公美子
アンジョルラス:小鈴まさ記
過去に何度か観たことはあるのですが、今回は初の観劇。
元々、本田美奈子.ファンテーヌを観たいのも理由の一つでこの日を選んだのですが
本田美奈子.は白血病で降板、この公演はマルシアが代わりにキャスティングされていました。
それだけでも、私はちょっぴり観劇のテンションが下がってしまっていたのですが・・・
私としては、これまで観た中で最悪の出来映えで、非常に残念な舞台でした。
オケも役者も淡々と自らの役割を果たしている感じで、
観ている者を引き込むような舞台の一体感がまるで感じられず、非常に残念。
個々を観ても、かなり気になる部分が・・・
東宝ミュージカルでわりと感じるのが、指揮者を始めとするオーケストラ。
帝劇の音響がイマイチなのもあるとは思いますが
日本を代表するミュージカルのオーケストラがこれなのかなぁ?という気がしてしまいます。
そして、舞台そのものがアラの目立つものだったせいかもしれませんが
俳優の方々も、過去の公演と比べ劣る感が否めませんでした。
特に若手陣のコゼット・マリウス・アンジョラスなどが中心となる部分では
皆自分の役を演じるのに精一杯!という感じで
観ていて集中力を欠いてしまいました。非常に残念。
皆それぞれにこなせてはいたと思うので、今後に期待したいところです。
良かったのは、森公美子でしょうか。
作品中の「明」の部分を請け負っており、他と絡むシリアスなシーンが少ないせいか
彼女のパワーですべてを塗り替えてしまう力を感じられました。
過去の公演を思い返しても、テナルディエ役を誰が務めても
一定のレベルを見せられるというのはすごいなぁと思います。
それから、今拓哉のジャベールも良かったように思います。
歌唱力では抜きんでている山口祐一郎や新妻聖子も、
同公演のグダグダ感に引きずられている感もありましたが
ジャベールは演技的に落ち着きを感じられました。
舞台を引き締めていたように思います。
そんな感じで、不満タラタラの私の思いとは裏腹にカーテンコールは盛況だったのですが
改めて新妻聖子を見て、
彼女にもうちょっと背があって、見た目の華やかさがあれば
きっと大スターになるんだろうになぁ・・・と、失礼なことを思ってしまいました。
彼女は歌唱も声も素晴らしく、最初に舞台で見たときは衝撃でした。
ミス・サイゴンでもキム役に抜擢され、既に主役級の方とは言え
一般の知名度等はそれほどと感じるだけに、そんな無礼な感慨を抱いてしまいました。
そんな感じで文句ばかりで申し訳ありません。
今年は、5月にもう一度観劇する予定ですので
その時に素晴らしい舞台を観せていただけるよう期待したいと思います。
■レ・ミゼラブル作品詳細
■レ・ミゼラブルCD・DVD・書籍
■本田美奈子.プロフィール
「レ・ミゼラブル 観劇レビュー」奥付
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