映画・オペラ座の怪人

遅くなりましたが、2/26に
大ヒット中の映画「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」を観てきました。

監督：ジョエル・シューマカー
原作：ガストン・ルルー
脚本：ジョエル・シューマカー/アンドリュー・ロイド・ウェバー
音楽：アンドリュー・ロイド・ウェバー
出演：ファントム：ジェラード・バトラー
　　　クリスティーヌ：エミー・ロッサム
　　　ラウル：パトリック・ウィルソン

鑑賞前は上映時間140分ということもあり、少々不安だったのですが
ミュージカル映画ながら、
大作「オーシャンズ12」を上回る興行成績を残しているだけのことはある
素晴らしい映画でした。
先週の興収で「オーシャンズ12」は
随分前に公開された「ハウルの動く城」にも抜かれてしまいましたが・・・

私は、残念ながら舞台でオペラ座の怪人を観たことがなく
（舞台版のCDは聴いていましたが）
基本的にできるだけ情報を遮断して、物語から楽しめるように観に行きました。
しかし、冒頭のモノクロからカラーになるところ、
テーマソングともいうべき、あの有名な曲が流れただけで鳥肌ものでした。

ウェバーの手による映画化だけに
映像や音楽に関しては非の打ち所がないのはもちろん
ゴシックの雰囲気が溢れ、
舞台的手法を残しつつ、映像ならではの良さも取り入れられ
映画としてもかなり良い出来になっていると思います。

逆に難点を挙げると、
まずはファントム役のジェラード・バトラーの歌唱力。
ミュージカル映画は、キャストの歌に不満が残ることが多々ありますが
この映画では肝心のファントムが・・・
歌のシーンでも語るように歌うことがありましたが、
それなら台詞に置き換えた方がよかったのでは・・・
と言うより、なぜジェラード・バトラーがファントムに選ばれたのでしょう？
クリスティーヌ役のエミー・ロッサムが、
素晴らしい歌を披露していただけに、余計残念です。

また、映画も舞台同様に進行しますが、
映画では休憩がなく、途中少々中だるみを感じてしまう部分や、
不要なのでは？と思うシーンがあるのも少々残念。
やはり映画で140分集中力を保つのは、なかなか難しいところです。

それから、これは私が男故に思ったことかもしれませんが
この物語で、ここまでラブロマンス調が必要なのでしょうか・・・？
私はとってもゴシック系のものが好きなので
どうせなら、どっぷりその雰囲気に浸らせて欲しいと思ってしまいました。
例えば、仮面舞踏会のシーンや、あの楽曲はどうなのでしょう？
舞台では2幕の冒頭らしいので、
導入部として観客の意識を惹きつける為のものだと思いますが
私個人的にはちょっと残念。
いつか、ゴシックに徹した雰囲気の作品を創ってみたいなぁ。。。
なんて思ってしまいました。
（不遜なことをすみませんです）

さて、良いミュージカル映画を観ると、次はサントラが欲しくなるわけですが
これがちょっと悩み物です。
と言うのも、2枚組CDとハイライト盤の2種が発売されており
それぞれ国内版と輸入盤があるのです。
詳しくはこちら
値段は輸入盤が￥1,000以上安いのですが
どうやら歌詞カードがついていないらしい・・・
映画を観る限り、比較的簡単な英語で歌われており
自分でも歌えるかも！と思っていた身としては難しいところです。

悩んだ結果、
中身がほぼ同じCDに￥1,000以上も高い値段を出すのなら
輸入盤のCD＆イギリスで発売されているFILM COMPANION BOOKを購入すればいいのでは、
という結論に達しました。
この本には歌詞が掲載されているようですし、
映画の写真など、パンフレット的な面も多いようです。
ということで、これが買いかな、と思っているところです。
（まだ買ってません。内容紹介できずすみません。）
それから、日経から発売されている国内版オペラ座の怪人パーフェクトガイドも見逃せません。

と、長くなりましたが、
そんな感じで元々のオペラ座ファンには、おそらくたまらない映画だったと思いますが
これまでミュージカルに触れたことのない方にも
是非体験してほしい映画です。

私はTOHO CINEMAで観たのですが
正直、ライブのミュージカルを帝劇などで観劇するよりも音響が良く
歌や音楽を堪能することができました。
これから観に行かれる方は、是非音響の良い映画館で！

■オペラ座の怪人特集
■アンドリュー・ロイド・ウェバー特集
●オペラ座の怪人 DVDレンタル DMM

上述私の入手予定セット

●The Phantom Of The Opera Companion