管理人の雑文

管理人Bのお薦め映画で1位に挙がっていたので
以前から気になっていた映画なのですが、
あたしはレオナルド・ディカプリオがあまり好きではないもので
これまで「ふ〜ん」と、素通りしてきました。
（管理人Bはディカプリオファンなので1位なのかと・・・）

が、「ナチュラル・ボーン・キラーズ」以来ジュリエット・ルイスのファンになり、
「ブロウ」以来ジョニー・デップのファンにもなったあたしは、
（しかしあたしは、二人とも変わった映画から入ってますね・・・）
つい先程、この映画が両者の主演作だと知り、慌てて観てみたのです。
そうしたら、なんともこれが素晴らしい映画でした。

これまで、なんで人気があるのか理解できなかったディカプリオも見直しました。
この映画でゴールデングローブ賞助演男優賞にもノミネートされたらしいので、有名なのかもしれませんが、
知的障害者をここまでナチュラルに演じるのは、すごいを通り越して怖い感じがしました。
「Laundry」で窪塚洋介演じる障害者も素晴らしかったですが、
あくまで「演技が上手いなぁ」という域でしたが、
ディカプリオは至って自然。そのままなのです。
あたしは、これがドキュメントフィルムだと言われれば信じてしまいそうです。
（でも、目の色は窪塚の方が勝っていたかも。
あの純粋さを映し出した窪塚の瞳は忘れられません。）

同じことは、ジョニー・ディップにもジュリエット・ルイスにも感じました。
二人とも自然である演技が素晴らしい俳優だと思うのですが
この映画では作品の内容とも非常にマッチし、
まったく不自然さを感じさせない物語の世界が作り上げられています。
三人のうち、誰かキャストが違っていたら、
弟が障害者で母が大巨漢という設定自体、
ちょっとやりすぎだろ、という感じになっていた気がします。

映画の作品自体も
何がどうなる、という話ではないのですが
2時間まったく飽きませんでしたし、
「ここはこうすればいいのに・・・」
と、突っ込みながら映画を観てしまう
小姑のように五月蠅いあたしにも、気になるところはありませんでしたし、
純粋に映画の世界に感動させていただきました。
ヒューマンドラマ系の映画では絶対のお薦めです。

ところで・・・
この映画で過食症の母親役を演じていた女優、
ダーレン・ケイツという方らしいのですが、
本当に小錦並の体をしていらっしゃいました。
作品中では、歩くのもままならなかったのですが
実際は大丈夫なのでしょうか？
余計なお世話ですが、唯一それだけが映画を観ていて現実に引き戻された瞬間でした。。。

と、終わるとなんだかぶち壊しなので
最後に、作品中にとても素敵な会話があったので紹介します。
三角関係の緊迫したシーン。
女性が、ベッキーに（ギルバートを）「譲ってあげる」と言って立ち去ります。
残されたベッキーはギルバートに尋ねます。
「彼女を忘れない？」
ギルバートは「ああ」と頷きながら同意します。
すると、ベッキーはこう言うのです。
「よかった」

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