PR

2004年7月 4日

輸入CD規制と参議院選挙

来週は参議院選挙。
年金や景気、外交政策が主な争点となっているが
先に法案が成立してしまった著作権法改正案、
要はレコード輸入権、海外CDの輸入を規制という
日本のレコード業界の既存利益を守るためだけの悪法を
通してしまったのも当然国会のわけで、
そのような文化的見地からも、是非御一考の上投票してもらえればと思う。
事が事だけに、あたしの意見は省いてご紹介だけ。

そもそも、この法案発祥の地は文化庁。
法案の政府提出責任者は、文部科学大臣・河村建夫をはじめ
副大臣の稲葉大和、原田義昭など。(自民党)
その他、各議員の名を連ねると長くなるので
「海外盤CD輸入禁止に反対する」サイト様にリンクを貼らさせていただく。

推進派の議員

参議院議会投票において、法案に賛成投票した議員


では、逆にこの法案に反対していた議員は?と言うと
民主党ホームエンタテイメント議員連盟」というものがあり、
会長・佐藤謙一郎、事務局長・川内博史が務めている。

なお、この法案に関しては、公正取引委員会も

「問題がある」と表明していた
ことも付記しておく。

さて、この法案が可決されて1ヶ月ほど経過したが、
税関に問い合わせると
「アジア諸国からのCDは輸入できない。並行輸入もだめ。
所有権の放棄を求めることになるだろう。」
という解答があったり、
米のレコード会社では
「no export to Japan(日本に輸出禁止)」
と明記したCDが登場し始めたりしている。

この様子を見ていると、
JASRACや日本のレコード業界が選んだ音楽しか聴くことができない
音楽鎖国が訪れる日も近い、ということを感じてしまう。
ほとんど報道もされてはいないが、
こういう事態を招いたのも政治家が片棒を担いでいるわけで、
政治や外交の観点からというのも勿論重要だが
このような文化的見地からも考えて、今回の選挙は投票したいと
あたしは考えている。

〜メールマガジン「シアターレビュー」vol.30〜


※追記
メールマガジンでの配信は、これが最後になってしまいました。
購読してくださっていた皆様、ありがとうございました。

「輸入CD規制と参議院選挙」奥付

  • Posted : 2004年7月 4日 18:41
  • Prev : « 窪塚洋介 転落
  • Next : プロ野球再編問題 »
  • Category : Copyright | 管理人の雑文 | シアターリーグ
  • トラックバックURL

    このエントリーのトラックバックURL:
    http://www.moon-light.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/71

    コメントする