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2004年1月 4日
2003年大晦日格闘技対決2
あけましておめでとうございます。
関東では非常に暖かいお正月となっていますが
皆様いかがおすごしでしょうか?
今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、以前このメルマガでも触れた、大晦日番組の視聴率が発表された。
紅白は第1部35.5%、第2部45.9%。
4年連続の50%割れで、過去最低をまたまた更新。
曙VSボブ・サップを放送したTBSの「K-1」は19.5%を記録。
紅白の裏番組としては、1986年「白虎隊」の記録を抜いて歴代1位に。
フジの「PRIDE」は第2部が17.2%、第3部が8.9%。
日本テレビの猪木ボンバイエは5.1%で、
テレビ朝日の「ビートたけしの世界はこうしてダマされた」の
6.1%をも下回った。
(いずれも関東地方の数字)
この結果を見ていかがでしょう?
格闘技を見るあたしは、
PRIDEを録画して、猪木とK-1をザッピングして見ていた。
事前の調査だと、普段も格闘技を見ている人は
あたしのようなパターンが多い様子だったので
長時間放送したPRIDE2部が17%も行ったのには驚き。
そして、契約問題などでゴタゴタが展開された
日テレ・猪木が、ずいぶん差をつけられてコケたのもちょっと驚き。
しかし、実際に見てみて一番おもしろかったのが
あたしは意外にも猪木だった。
なんと言っても、
新日本プロレス所属のプロレスラー安田・村上・永田の無様な負けっぷり、
安田は何もできずにあっという間に敗れ、
村上は1人でプロレスを演じ、
永田に至っては、当たってもいないパンチにびびって亀の姿勢になる始末。
3人合わせて試合時間が3分ちょっとという、あまりにもな秒殺。
いや〜笑わせてもらった。
それにしても、一体なぜこんな試合が組まれるのだろう?
プロレスラーが格闘技の試合にいきなり出てきて、
まともな試合ができると思っているのだろうか?
あたしのように笑い飛ばして見る人も多いだろうが
純粋に格闘技を好きな人にとっては、冒涜になると思うのだけれど。
今、世界で一番人気があるプロレスと言われているのが
アメリカのWWE(ワールド・レスリング・エンターテイメント)
名前を見てもわかるように、完全にエンターテイメント・ショーだ。
WWEでは、リング内外で様々な物語を創造し、
レスラー達は台本に則った芝居を展開している。
しかし日本では「プロレス最強」などと謳い
プロレスは演劇です、とは公言していない。
だからあたしも子供の頃は、
ジャイアント馬場の16文キックは絶大な破壊力があるのだと
懸命に思い込もうとしていたし・・・
まあ、戦後の復興期に力道山がアメリカのレスラーを倒しているのを
これは台本なんです、とは言えなかっただろうし、
嘘か真か、その曖昧さを日本人が好きなのもあるのだろうけれど。
しかし、真の格闘技が世間に認知され人気も博してしまった現在
プロレスは演劇です、とカミングアウトし
醜態を晒しに格闘技の試合に出てくることなんか止めた方がいいと思う。
格闘技と謳っている試合に、台本があるのでは?と
勘ぐってしまうようなマッチメークをしないでほしいし、
なにより、事故があってからでは遅いと思う。
そんな感じで
シアターリーグの劇団名鑑に、各プロレス団体も入れようかと
そんなことを考え始めた年始でした。
ちなみに、大晦日の瞬間最高視聴率は明日5日に発表される予定。
これまで瞬間的にさえ一度も首位を譲ったことのない紅白を
曙戦が上回ることができていたか、要注目。
ーメルマガ「シアターレビュー」vol.17よりー
「2003年大晦日格闘技対決2」奥付
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