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2003年12月19日
電子チケット
以前から話題だった電子チケット。
テレビCMも流されていたが、ぴあでは10/22から既に実用されている。
あたしはまだ利用したことはないのだけれど
実際利用された方はどうだったでしょうか?
電子チケットとは、インターネット経由で購入した電子チケットを
赤外線通信対応の携帯電話やICカードにダウンロードし、
映画館や劇場で利用するもの。
従来の紙等のチケットと比較したメリットとしては
ユーザー側を考えると、チケットの発券や郵送の手間が省けたり
購入したチケットを、ネット経由で他人に譲渡できたりということがある。
また主催者側にとっては、直前までチケットを販売できたり
入場状況をリアルタイムで把握したり、
不正入場を防止できる、などということが考えられる。
現在、電子チケットぴあに対応する会場端末「デジゲート」は
日本武道館、東京ドーム、横浜国際総合競技場、幕張メッセ、都内14の映画館
など約40カ所に、常設またはスポット設置されており、
チケット認証の他、座席位置の案内なども表示されるようになっている。
ちなみに対応している携帯電話は、
当然ながら赤外線通信機能を標準搭載した機種のみ。
例えばNTT Docomoの504i、504iS、505i、FOMA2051、FOMA2701など。
チケットはiアプリ内に最大7枚までダウンロードでき、
ディスプレイに会場や座席データを表示して確認することが可能。
さらに、来年発売が予想されている
非接触ICチップ内蔵の携帯電話への対応も予定されているようだ。
では、デメリットを考えてみると
単純に、携帯電話の電池切れなどのトラブルくらいだろうか。
現在のところ、特に大きな問題は報道もされていないようだし
実用の面では利点の方が大きい感じがする。
しかし、あたしが一番問題になるだろうと思うのは
素人ダフ屋が更に勢力を伸ばすのではないか、ということ。
既にネットオークションやチケット売買サイトで
多くの人気チケットが取引され、問題となっているが
これまでトラブルの元だった、チケットの送付の点が解消されるのであれば
売り手・買い手共に、更に頻度を増すことが想像できてしまう。
何か対策を、と思うが
音楽や映像で大問題となっているように
情報の電子化によるこの手の問題は、
しばらく試行錯誤が繰り返されるしかないのかもしれない。
ところで
明日20日から、日本有数のミュージカルプロデュース公演
東宝「エリザベート」のチケットが、一般発売になる。
チケットは、東宝テレザーブやぴあでの扱いもあるにはあるが
発売初日には、午前8時までに帝国劇場に並ぶという方法が
相も変わらず取られている。
この方法では、ダフ行為を本業としている人は人数を使って枚数を集めるし
地方の人、都合のつかない人など、例の如く入手困難になってしまう。
そもそも、朝8時に並んでチケットを買おうと思う人、もしくは買える人など
舞台を観たいと思う人のほんの一部に過ぎないはずなのに。
だいたい、セゾンはリアル店舗を撤廃してネットに特化、
ぴあも電子チケットで換券の手間さえ省き始めた今
この東宝の旧態依然とした発売方法は如何なものかと、
日本演劇界の一端を担う企業であるだけに、
なんとかしてほしいものだと思ってしまう。
「電子チケット」奥付
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