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2003年9月19日

ファイナル・デスティネーション

監督:ジェームズ・ウォン
出演:デヴォン・サワ/ショーン・ウィリアム・スコット/チャッド・E・ドネッラ

予知夢で飛行機事故を逃れた少年達が、次々と死を迎える・・・
という謳い文句通り、それ以上でもそれ以下でもない映画。
しかし、これほど序盤・中盤・ラストで出来の善し悪しに差がある映画も珍しかった。

映画の序盤はかなりいい感じで始まる。
夢を見て、事故を逃れ・・・
という件は、テンポも良くハラハラ感満載。

しかし、事故を逃れた少年達も、死の運命からは逃れることができない・・・
という中盤になると、ストーリー自体はほとんどストップしてしまい
ホラー映画によくある「如何に死を迎えるか」という様相になる。
この部分は「ほほう、皆さんそんなに死にたいんですか」
と、ご都合主義的な話の展開を笑って観ていられる。

そしてラストシーン。
どんでん返しにならない、オチないオチが用意されている。
あたしは、観ていて思わずつっこんでしまった。
なんじゃそりゃ!と。

あたしはDVDで観たのだけれど、
これには特典映像として「もうひとつのエンディング」が収録されていた。
それを知り、ちょっと納得した。
あぁ、あんまり凝ったラストにしたら評判が良くなくって
あんな捻りのないオチに変えたんだな、と。

と、ところが
そう思って「もうひとつのエンディング」を観てみると・・・
なんとこれが、本編に採用されたVersion以上にまったく捻りのない、
というよりも、オチにさえなっていない、
いやいや、これで映画のラストシーンだなんてよく恥ずかしくないな、というくらいの、
あたしもこれまで何百という物語を見聞してきたけれど、
こんな「そのまま」のオチは初めてだ!というくらいの、
それはそれはすごいエンディングでした。
あぁ説明したい・・・

という感じで
違う意味で笑いながら観られる「これぞB級映画!」という作品でした。
突っこみたい時にオススメです。

ファイナル・デスティネーション 特別版
ファイナル・デスティネーション 特別版

「ファイナル・デスティネーション」奥付

  • Posted : 2003年9月19日 18:43
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