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2003年8月31日
シンデレラストーリー
脚本:鴻上尚史
演出:山田和也
音楽:武部聡志
作詞:斉藤由貴
出演:大塚ちひろ/井上芳雄/池田成志/橋本さとし/川崎麻世/
寿ひずる/宮地雅子/森若香織/佐藤正宏/東山義久/前田健/藤森徹/デーモン小暮
「大人から子供まで楽しめる」という謳い文句に違わず
客層も、芸能関係者半数、親子連れが半数の中の半数、デーモンファンがそのまた半数、という
客席も、普段ミュージカルをあまり観ないと思われる人達で埋まる中
芝居自体も、ぜんぜんミュージカルではなく、
"鴻上尚史アワー・デーモン小暮ショー"といった趣で、
1幕最後のデーモン独演場だけでも、見に来た甲斐があった、という作品でした。
だけど・・・
こんなものはミュージカルではない!・・・と思う。
歌の場面が少ないのは良いとしても
あたしは、デーモンライブの倍くらいの金を払って、歌謡曲を歌うところを見に来たのではない!
(デーモンライブは見たことないけど。あっ彼の場合ミサって言うのか。)
演出が悪いのか、武部聡志が悪いのかわからないけれど
まず最初の曲からして、ド歌謡曲が流れ、先行き不安になってしまった。
子供も楽しませようと言っても、何も歌謡曲にしなくたって・・・
物語自体がコメディタッチなので、まぁそれはいいとしても
肝心のデーモンの歌まで、なんであんなに歌謡ロックなのでしょう?
聖飢魔IIのイメージに左右されたとしか思えない楽曲・・・
あたしとしては、メタル系の歌い方ではないデーモンの歌が聞けると思い、楽しみにしていたのに・・・
他に感想としては
川崎麻世が父親役になっていて、あぁ時は流れたんだなぁと思ったのと
森若香織はあんな声で舞台は大丈夫なのか?と思っていたけど案外良かったけれど
宮地雅子が素晴らしすぎるのでちょっと可哀想だったなぁと思ったのと
主役(であるべき)2人のシーンだけ、シリアスのみで構成してあって
それもギャグの一種なんだろうけど、全然伝わらないなぁと思いました。
相変わらずダメだしばっかり書いたけれど、
デーモン小暮ショーは素晴らしかったですし、
娯楽作として楽しむということだけ考えれば悪くないと思います。
今度は、デーモンが世を忍ぶ仮の姿を使ってミュージカルに出演しているところも
観てみたいと思いました。
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■シンデレラストーリー(戯曲紹介)
「シンデレラストーリー」奥付
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