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2003年4月 2日
小説バトル・ロワイヤル
先日映画の話を書きましたが、ようやく原作を読みました。
一言で言うと、読むの大変でした・・・
だって、映画とほとんどストーリーは同じだし、
映画では省かれている、登場する生徒ほぼ全員のエピソードが書かれているので、ひたすら長い。
そして、所々に下世話なギャグが挿入されており、これが非常に不愉快。
だいたい、映画でビートたけし演じた教師役の小説上の名前が「坂持金発」なんて
同人誌に発表された小説を読んでいるのかと思ってしまいました。
それに、状況設定がかなり曖昧な感じがします。
数年前にヒットした小説「パラサイト・イヴ」は
やたら細部まで細かく説明してあって
理屈臭くて読んでいて嫌になってきましたが
この小説はその正反対。
瀬名秀明と高見広春を足して2で割ると、ちょうどいい感じになるのかもしれません。
なんてボロクソに書きましたが
映画の酷い部分は、小説の責任ではありませんでした。
性表現から逃避していないし、
中年が焦がれる中学生像を描いているわけでもなく、
教師とヒロインの意味不明な関係もありませんでした。
結論としては、
素晴らしい発想の作品を
作家、脚本家、映画監督、と
次々に貶めていってしまった作品かな、と。
映画では俳優陣が良かっただけに、残念でした。
「小説バトル・ロワイヤル」奥付
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