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2003年1月21日
バトルロワイヤル
2の撮影が進んでいる中、今頃観ました。話題が遅くてすみません。
深作欣二監督。
あたしのお薦め映画を見ていただけると、想像つくと思いますが
いや〜おもしろかったです。
やるじゃないか、日本映画!という感じです。
ストーリーを見れば、自分が好きそうなのは想像に難くなかったのですが
なぜ今まで観ていなかったかというと
メインキャストの藤原竜也、山本太郎、ビートたけしがあまり好きではなかったからです。
たけしも、監督としてはどうか知りませんが、
俳優としては、ちょっと、ねぇ・・・
しかし、皆良かった!
藤原竜也、見直しました。
そして、タランティーノに見惚れられた栗山千明、
なるほど彼が好きそうでした。
(この映画自体がそうですが)
しかし・・・
よく考えてみると、面白いのは原作、ストーリーであって
映画ではない気がします。
大体、ラストがいただけない。
なぜ、無理矢理意味を持たせようとするのでしょう?
映像としても、極めて中途半端。
この時代、女子のペチコートはないでしょう。
と言うか、この映画、性的表現から逃げまくっています。
それでなくても暴力シーンが多いので
(と言っても、それも半端でたいしたことはないですけど)
プラス性的なものが加味されてしまうと、
公開自体に響くと、考慮でもしたのでしょうか?
このような死と向き合わせるべき映画で、
性から逃げるというのは、あまりに片手落ちの感が否めません。
さらに、ペチコート、腹腹時計の件、ラストシーンなどでも顕著にわかるように
映画全編に、中年親父or年寄りの哀愁が蔓延しています。
描かれている中学生も、現代ではあり得ない
昭和初期の幻影を引きずった中高年のノスタルジー、と言った趣です。
結局、この映画は
監督、もしくは無力な中年が、子供はこうあってほしい、
という願望を、映画にしたものに過ぎないのでは・・・
あたしは原作を読んでいないので、その加工具合はわかりませんが・・・
原作でこんなストーリーだったら、
時代錯誤も甚だしいってことで、一笑に付されて終わりのような気がしますけれど・・・
まあ、何にせよ、日本映画にしては久々に熱中して観られた作品には変わらないので
原作を読んで、再び書くことにします。
この映画に対する不満がさらに増えそうで怖いですが・・・
「バトルロワイヤル」奥付
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