2020年2月5日
■絢爛豪華 祝祭音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」
高橋一生・浦井健治・唯月ふうか出演。
絢爛豪華 祝祭音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」が2月8日から東京・大阪で上演されます。
「天保十二年のシェイクスピア」は、ウィリアム・シェイクスピア全作を横糸に、
江戸末期の人気講談「天保水滸伝」を縦糸として織り込んだ井上ひさしの戯曲。
近年では、2002年に劇団☆新感線が上川隆也主演で上演、2005年に蜷川幸雄演出・唐沢寿明主演 NINAGAWA VS COCOON 第4弾としても上演されています。
その戯曲が音楽劇として上演。
演出はミュージカル「ザ・ビューティフル・ゲーム」や「ジャージー・ボーイズ」を手掛けた藤田俊太郎。
キャストは、佐渡の三世次役に高橋一生、
きじるしの王次役に浦井健治、
お光・おさち役に唯月ふうか、
鰤の十兵衛役に辻萬長、
お文役に樹里咲穂、
お里役に土井ケイト、
よだれ牛の紋太・蝮の九郎治役に阿部裕、
小見川の花平役に玉置孝匡、
尾瀬の幕兵衛役に章平、
佐吉役に木内健人、
浮舟太夫・お冬役に熊谷彩春、
清滝の老婆・飯炊きのおこま婆役に梅沢昌代、
隊長役に木場勝己。
STORY(オフィシャルサイトより)
江戸の末期、天保年間。下総国清滝村の旅籠を取り仕切る鰤の十兵衛は、老境に入った自分の跡継ぎを決めるにあたり、三人の娘に対して父への孝養を一人ずつ問う。腹黒い長女・お文と次女・お里は美辞麗句を並べ立てて父親に取り入ろうとするが、父を真心から愛する三女・お光だけは、おべっかの言葉が出てこない。十兵衛の怒りにふれたお光は家を追い出されてしまう。
月日は流れ、天保十二年。跡を継いだお文とお里が欲のままに骨肉の争いを繰り広げている中、醜い顔と身体、歪んだ心を持つ佐渡の三世次が現れる。謎の老婆のお告げに焚き付けられた三世次は、言葉巧みに人を操り、清滝村を手に入れる野望を抱くようになる。そこにお文の息子 ・きじるしの王次が父の死を知り、無念を晴らすために村に帰ってくる―。
主役はみなさまの想像力。この争いの行く末はいかに・・・
絢爛豪華 祝祭音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」は、
2月8日から29日に東京・日生劇場、
3月5日から10日に大阪・梅田芸術劇場で上演。
チケットは全席指定、東京公演がS席13,500円、A席9,000円、B席4,500円、
大阪公演がS席13,500円、A席9,500円、B席5,500円(税込)で発売中。
※追記
2月26日に発表された新型コロナウイルス感染症対策本部での首相の要請に従い、公演が中止となりました。
中止となった公演は、
東京公演の2/28の昼・夜公演、2/29の千秋楽の三公演。
大阪公演の全ての公演。
中止となった公演は払い戻し対応が行われます。
払い戻し方法については、それぞれのオフィシャルサイトをご覧ください。
・東京公演・東宝サイト
・大阪公演・梅田芸術劇場サイト
また、公演最終日となった2月27日昼の部のカーテンコールにて主演を務める高橋一生さんからの挨拶が掲載されています。
(オフィシャルサイトより引用)
本日はご観劇いただきありがとうございました。
本日、皆様にお伝えすることがございます。
ここ最近、世界中で罹患者を増やし続けているコロナウイルス禍を受けての話です。
僕たちの座組も開幕当初からずっとこの状況を懸念しておりました。公演が始まってすぐに、東宝演劇部や日生劇場の方々と、お話をして参りました。早い段階でお客様に注意喚起を促すようなアナウンス、劇場出入り口での消毒等、微々たることですが、僕たちの方でも出来ることを、できる限りのことを尽くしてきたつもりです。
ですが、東宝演劇部、日生劇場がお話になりまして、本日をもって『天保十二年のシェイクスピア』の公演を中止するという発表を受けました。
東京公演の千穐楽、大阪の大千穐楽までは、あと少しでした。キャスト・スタッフ一同最後までなんとか辿り着きたいと思っておりました。今回の決定、僕なりに解釈いたしますと、公演がはじまってから、罹患者が日に日に増えているこの状況下で、自分たちに何ができるのかということを、きっと考えていらっしゃったと思います。最悪の事態を考えたと思います。仮に出演者が罹患していたら、同じ場所にいる誰かがウイルスに罹患していたら、劇場という空間でウイルスをうつし合ってしまうかもしれないことを危惧して、ということもあったと思います。東宝演劇部も日生劇場も苦渋の選択だったんだと思います。こういう結果になってしまったことは、心の底から無念としか言いようがありません。
ここからは僕の主観です。
僕たちがやらせて頂いている「お芝居」というものは、木場さん演じる〈隊長〉が前口上で仰っている通り「趣向」です。「娯楽」といってしまえばそうなのかもしれません。いつの時代も、僕の知り得る限り、多くの場合において、有事の際、芸術やお芝居などはトカゲの尻尾切りのように世の中から捨て置かれてしまうような存在だと思っています。しかし、僕の思いとしては、この「娯楽」というものが人の心というものを豊かにする重要なものなのではないか、と思っています。
娯楽というものが世の中からなくなってしまったら、きっと皆さんの心は、お芝居をさせていただいている僕らも含め、「豊かな心」がどんどん失われていってしまうと思います。
公演中止という判断をせざるを得ない状況にまでなってしまいましたが、僕の考えといたしましては、次また皆さまと「お芝居」の場所で会えること、それはまた〈隊長〉の言っていた通り「想像」をする場所で会う、ということなんです。
僕はこの公演を通して、〈三世次〉という役を通して、もしかしたら世間では本当に悪い奴だと糾弾されてしまうような人も、どうしようもない事情でそうなってしまったのかもしれないと考えられる「想像力」を、改めてこの作品から頂きました。そんな力を共有できたら、豊かな心づくりをし合えたら嬉しいなという思いでもお芝居をして参りました。お芝居の場所はそういった想像力を共有する場所だと思っています。
今日の発表は、非常に残念ではありますが、またこういった場所で、皆さまと想像力を共有できるようになるための措置であると僕は願っています。
本日は本当に、本当に心の底から、皆さまにも、今まで観てくださった全ての方々にも、この場をお借りしてキャスト・スタッフ一同、感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。
●絢爛豪華 祝祭音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」
日程:2020/2/8~2/29 日生劇場(東京)
2020/3/5~3/10 梅田芸術劇場(大阪)
製作:東宝
演出:藤田俊太郎
作:井上ひさし
音楽・音楽監督:宮川彬良
振付:新海絵理子
日本舞踊:花柳寿楽
アクション:諸鍛冶裕太
美術:松井るみ
照明:勝柴次朗
衣裳:有村淳
出演:高橋一生/浦井健治/唯月ふうか/辻萬長/樹里咲穂/土井ケイト/阿部裕/玉置孝匡/章平/木内健人/熊谷彩春/梅沢昌代/木場勝己/
新川將人/妹尾正文/
田川景一/丹宗立峰/出口雅敏/山野靖博/可知寛子/白木美貴子/鈴木結加里/般若愛実/福田えり/武者真由/森加織
チケット:[東京][大阪]
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「絢爛豪華 祝祭音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」」奥付
Posted: 2020年2月5日 01:14Category: 舞台
Tags: 東宝, 浦井健治, 藤田俊太郎, 音楽劇, 高橋一生
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