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2014年10月31日
■第27回東京国際映画祭 宮沢りえが最優秀女優賞
東京サクラグランプリは「神様なんかくそくらえ」が受賞。
最優秀女優賞を「紙の月」の宮沢りえが受賞しました。
27回目となる今年の東京国際映画祭(Tokyo International Film Festival)は、10月23日より9日間に渡って開催。
31日にはクロージング・セレモニーがTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、各賞が発表されました。
最高賞の「東京サクラグランプリ」は、アメリカとフランスの合作映画「神様なんかくそくらえ」(Heaven Knows What)(ジョシュア・サフディ&ベニー・サフディ監督)が受賞。
最優秀女優賞を受賞したのは、日本から唯一コンペティション部門に出品されていた、11月15日に公開される「紙の月」の宮沢りえ。
日本人が最優秀女優賞を受賞するのは、「ヴァイブレータ」の寺島しのぶ以来11年ぶり。
審査員のイ・ジェハンは、「意味深い、奥深い演技。卓越した精神。繊細な脆さの表現。表情だけですべてを語る演技力。彼女の芸術貢献に感謝します。そして言葉に表せないほど美しい方」と宮沢りえを評し、
宮沢りえは「震えています。おみくじで大吉を引いたときの『ヤッター』という気持ちと自分をひきしめなきゃという気持ちに似ています」と述べ、
「7年ぶりの映画主演ということで不安もありましたが、
吉田監督の粘り強い、厳しい、愛のこもった演出により、主人公の梅澤梨花という手ごわい役を乗り越えられたと思っています。
このトロフィーを半分に分けることができるなら、その半分を最優秀演出賞として、私から監督にあげたいくらいです」と監督への感謝を述べました。
なお「紙の月」は、観客賞も受賞しています。
また、今回よりコンペティション部門において「WOWOW賞」が創設されています。
WOWOW賞は、映画専門チャンネル「WOWOWシネマ」の視聴者の中から6名が選考委員となり、
コンペティション部門に出品された15作品の中から、"その映画の感動を世界中の映画ファンと共有したい"と考える1作品を選ぶもの。
そして第1回となる同賞の受賞作は、アレクサンドル・コット監督の「草原の実験」(2014年 ロシア)に決まりました。
受賞作品には、10,000ドルが贈呈されます。
映画祭の模様と、WOWOW賞の選考過程については、11月22日にWOWOWシネマで放送予定。
●第27回東京国際映画祭
▼コンペティション部門
東京サクラグランプリ:「神様なんかくそくらえ」ジョシュア・サフディ/ベニー・サフディ監督
審査員特別賞:「ザ・レッスン/授業の代償」
最優秀監督賞:ジョシュア・サフディ/ベニー・サフディ監督「神様なんかくそくらえ」
最優秀女優賞:宮沢りえ「紙の月」
最優秀男優賞:ロベルト・ヴィエンツキェヴィチ「マイティ・エンジェル」
最優秀芸術貢献賞:「草原の実験」
観客賞:「紙の月」
WOWOW賞:受賞作「草原の実験」
▼アジアの未来部門
作品賞:「ゼロ地帯の子どもたち」
国際交流基金アジアセンター特別賞:「遺されたフィルム」ソト・クォーリーカー監督
▼日本映画スプラッシュ部門
作品賞:「百円の恋」
スペシャル・メンション(審査員特別賞):「滝を見に行く」沖田修一監督