広告
2014年7月18日
■梅若玄祥・柳家小三治などが人間国宝に
能シテ方の梅若玄祥、古典落語の柳家小三治など7人が、重要無形文化財の保持者、いわゆる人間国宝に認定されました。
今回新たに重要無形文化財の保持者(人間国宝)に認定されたのは、
古典落語の柳家小三治、能シテ方の梅若玄祥、
能囃子方太鼓の三島元太郎、色絵磁器の十四代今泉今右衛門、刀剣研磨の本阿彌光洲、
彫金の山本晃、木工芸の須田賢司の7人。
梅若玄祥は五十五世梅若六郎の次男として1948年東京生まれ、1951年に初舞台。
1979年には梅若六郎当主となって一門を率い、2009年より二世梅若玄祥を襲名しています。
梅若玄祥は伝統的な能シテ方の技法を高度に体現。
古典曲に卓抜した技量を示すのみならず、数多くの復曲能や新作能をも手がけるなど、積極的な舞台活動を展開。
さらに斯界の発展及び後進の指導・育成にも尽力していることが評価されています。
なお能シテ方は1955年に重要無形文化財に指定され、これまで三川泉、片山幽雪(九世片山九郎右衛門)、友枝昭世が保持者に認定されています。
柳家小三治は、1939年東京生まれ。1959年に五代目柳家小さんに入門し、柳家小たけの名前で前座修行。
1963年には二つ目に昇進し柳家さん治と改名。1969年には真打ちへと昇進し、十代目柳家小三治を襲名しています。
柳家小三治は巧みな人物・情景描写に基づきつつ、飄々とした味わいの中に自然なおかしみを醸しだす芸が、江戸の滑稽噺の正統を継ぐものとして高い評価を受けています。
なお古典落語は1995年に重要無形文化財に指定され、現在は三代目桂米朝が保持者に認定されています。
落語家で人間国宝に認定されるのは、桂米朝と五代目柳家小さんに次いで3人目。
●書籍:梅若六郎玄祥、能を旅する |
●DVD:落語研究会 柳家小三治全集 [DVD] |