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2014年2月 1日
■「勝手に演劇大賞2013」白井晃が2冠
音楽劇「ヴォイツェク」が作品賞を受賞。演出の白井晃は演出賞を受賞し2冠を達成。
男優賞は小栗旬、女優賞は宮沢りえが受賞しました。
その年に上演された作品の中から、最も輝いていたと思う作品・演出家・俳優を、視聴者投票で選出するWOWOW「勝手に演劇大賞」。
第4回となる「勝手に演劇大賞2013」は、作品賞に音楽劇「ヴォイツェク」、
演出家賞に同作や「オセロ」の白井晃が選ばれました。
白井晃は「正直、この賞の存在は知らなかったんですが(笑)、思い入れの深い作品なので、選んでいただいてうれしいです。
しかも、WOWOWと言えば年間30本以上のステージを放送していて、本当に演劇が好きな人たちが観るチャンネル。
その主催である賞に投票していただいたのは、とても光栄なことです」とコメント。
音楽劇「ヴォイツェク」については、「兵士のヴォイツェクが愛する妻を殺し破滅に向かっていく複雑な物語ですが、どうしたら現代の日本のお客さんに感銘してもらえるかを考えました。
脚本の赤堀雅秋さんが物語に大きな仕掛けを作ってくれましたし、三宅純さんの曲を生バンドで上演できたこともうれしかった。
僕は、もともと演劇と音楽の結びつきに興味があって、それをずっと追求してきたんですが、今回は自分でも納得できるものになりました。」と説明。
主演のヴォイツェクを演じた山本耕史については「山本くんを中心にした舞台をというところから出発して、結果的に彼の代表作になったと思います。
上演中は『いい舞台だなあ。耕史いいね、妻役のマイコちゃんもいいね』と自分で満足しながら見ていたので、実は、評価が全然気にならなかった。
『暗い話だ』と言われても『いいでしょ、暗い話で』と答えていたし、『殺人事件なんてどうして興味があるの?』と聞かれても『ほっといて。追い込まれた人間の姿がいいの。』だって、好きなものは好きなんだから(笑)。
ヴォイツェクが置かれたような状況で人間の渇望がむきだしになっていく様を、純化された形で表現できたんじゃないでしょうか」と語っています。
2013年は計6本もの舞台に出演・演出した白井晃。
このうち、長塚圭史演出で12月にシアタコクーンで上演された「マクベス」が、2月15日20時30分よりWOWOWライブで放送されます。
また今後の演出作は、2月26日から赤坂ACTシアターで上演される「9days Queen~九日間の女王~」。
4月からミュージカル「アダムス・ファミリー」、5月には新国立劇場「テンペスト」。
「勝手に演劇大賞」男優賞は「あかいくらやみ ~天狗党幻譚~」(長塚圭史作・演出)の小栗旬。
女優賞は「今ひとたびの修羅」「おのれナポレオン」「盲導犬」NODA・MAP「MIWA」の宮沢りえ。
受賞コメント、投票コメントはオフィシャルサイトで公開されています。
●「勝手に演劇大賞2013」
作品賞:音楽劇「ヴォイツェク」
男優賞:小栗旬
女優賞:宮沢りえ
演出家賞:白井晃
[オフィシャルサイト][WOWOW]