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2014年2月14日
■大沼高等学校演劇部「シュレーディンガーの猫」クラウドファンディングによる支援プロジェクトがスタート
3月8日に上演される福島県立大沼高等学校演劇部「シュレーディンガーの猫」郡山公演に際し、クラウドファンディングサービスCAMPFIREを利用し支援プロジェクトがスタートしました。
大沼高校演劇部「シュレーディンガーの猫」は、福島県富岡町から避難してきた女子生徒が大沼高校の演劇部に入部したことから、
同校顧問の佐藤雅通教諭が脚本を執筆、部員同士が意見を出して創られた作品。
東日本大震災の原発事故により避難生活を強いられた高校生が、転校先の生徒と紆余曲折を経て友情を深めていく姿を描いたもので、
タイトルの「シュレーディンガーの猫」とは、物理学者のエルヴィン・シュレディンガーが提唱した量子力学上の思考実験で、
箱に入れられ、放射線の放出に生死を握られた猫を想定し、その生死を考えるというもの。
劇中では「生きている状態と死んでいる状態が50%の確率で同時に存在している猫」と説明されています。
作中では、避難者の生徒、それを受け入れた学校の生徒、それぞれの心が深化していく過程が描かれて、
そこには、避難してきた生徒の「同情はいらない」や「辛いとか悲しいじゃない、悔しいんだ。きっと」の言葉の意味や、
それぞれに違った思いを抱えそれでも考え続ける受け入れた側の生徒たち、メディアに翻弄される姿などが浮き彫りにされていきます。
同作は、2012年11月に行われた第66回福島県高等学校演劇コンクールで最優秀賞を受賞。
12月の第45回東北地区高等学校演劇発表会では優良賞にとどまり、2013年8月に行われる第59回全国高等学校演劇大会への出場は逃してしまいましたが、
大沼高校演劇部東京公演を成功させる会が発足され、クラウドファンディング活用のもと、同年8月15日から18日に東京下北沢の小劇場 楽園で公演が行われています。
そして来たる3月8日、大沼高校演劇部は福島県郡山市で「シュレーディンガーの猫」を上演。
今回も、クラウドファンディングCAMPFIREを利用した支援が募られています。
募集期間は2月14日から3月6日まで。
支援者には金額に応じて、演劇部員直筆コメント入りメッセージカード、郡山公演写真、東京公演DVD、東京公演感想集などが贈られます。
支援金は、公演に必要となる会場費、交通費、滞在費として使われるとのこと。
●福島県立大沼高等学校 演劇部「シュレーディンガーの猫 ~Our Last Question~」
日程:2014/3/8 13:30~/17:00~
会場:郡山市青少年会館 プレイホール
主催:『シュレーディンガーの猫』公演を成功させる会・郡山
作・演出 佐藤雅通
[福島県立大沼高等学校演劇部郡山公演【シュレーディンガーの猫】を成功させたい クラウドファンディングサービスのCAMPFIRE]
あらすじ
東日本大震災の原発事故により避難生活を強いられた高校生。
転校先の生徒との間の心の溝、葛藤、そして友情は---
警戒区域の福島県富岡町から転校した生徒が「自分の思いを伝えたい」と顧問教師と共同で台本を創り上げた感動作。