演劇ニュース

「化粧」は、大衆劇団「五月座」の女座長・五月洋子が主人公の一人芝居。
物語の舞台は、さびれた芝居小屋の淋しい楽屋。そこに、かつて洋子が泣く泣く捨てた一人息子を名乗る人物が現れます。
そんな現実に、演目である、母に捨てられた息子と年老いた母親の再会を描いた芝居「伊三郎別れ旅」の話が重なりあい...という物語。

戯曲は、こまつ座旗揚げ前の1982年に「六人の作家と六人の女優による一人芝居」という企画のうちの一本として井上ひさしにより書き下ろされ、一幕劇として初演。
その後すぐに二幕が書き足されて単独上演が行われ、以来、国内外で600回を越える公演が行われている、一人芝居の傑作です。

こまつ座では、五月洋子役に文学座の平淑恵を迎え、鵜山仁演出で2011年に上演。
以来、全国各地で92回の公演が行われています。

このこまつ座「化粧」が、3月7日より東京・紀伊國屋ホールで上演されます。
終演後には、アフタートークイベントの開催も決定。
アフタートークショーでは、出演者・スタッフ、こまつ座と縁のあるゲストを迎え、舞台「化粧」の魅力が語られます。
井上ひさしは、梅沢劇団に何度も通って戯曲「化粧」を執筆したそうで、3月9日には梅沢富美男が出演。
その他、12日には演出・鵜山仁、主演・平淑恵、大衆演劇の先駆者である所作指導・沢竜二。
14日が鵜山仁・平淑恵。15日が小田島雄志・小田島恒志。19日が沢竜二。

さらに、アフタートークショーに複数回参加すると、特典がもらえる「トークイベントリピーター特典」も実施されます。
特典内容については後日発表とのこと。

また、「化粧」の世界を作り出す舞台装置を、舞台のスタッフが説明する「『化粧』舞台装置の秘密　全て見せます！」も開催されます。
実施日は、3月8日、16に被、18日、19日、20日。

こまつ座第103回公演・紀伊國屋書店提携・紀伊國屋ホール開場50年「化粧」は、3月7日から21日に紀伊國屋ホールで上演。
チケットは全席指定5,250円、学生割引3,150円(税込)で発売中。

●こまつ座「化粧」
日程：2014/1/13　川西町フレンドリープラザ(山形)
　　　2014/1/20　美唄市民会館(北海道)
　　　2014/1/21　北広島市芸術文化ホール(広島)
　　　2014/1/23　帯広市民文化ホール(北海道)
　　　2014/1/25　湧別町文化センターさざ波(北海道)
　　　2014/3/7〜3/21　紀伊國屋ホール(東京)
演出：鵜山仁
作：井上ひさし
出演：平淑恵
チケット：[東京]

▼アフタートークショー　司会：井上麻矢（こまつ座代表取締役）
3月09日 13:30 梅沢富美男「梅沢富美男　七変化　−the座の対談が飛び出した！梅沢富美男に七つの質問−」
3月12日 19:00 沢竜二・鵜山仁・平淑恵「演じる快感・役者の魅せ方」
3月14日 19:00 鵜山仁・平淑恵「演出家と役者の一騎打ち」
3月15日 17:30 小田島雄志・小田島恒志「『化粧』の魅力についての親子対談」
3月19日 13:30 沢竜二「旅芝居の魅力について」

▼『化粧』舞台装置の秘密　全て見せます！
3月08日 17:30
3月16日 13:30
3月18日 13:30
3月19日 19:00
3月20日 13:30

▼書籍：化粧 (集英社文庫)