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2014年1月17日
■劇団民藝「蝋燭の灯、太陽の光」テネシー・ウィリアムズ作
テネシー・ウィリアムズが無名時代に書いた「蝋燭の灯、太陽の光」が、劇団民藝により日本初演されます。
「蝋燭の灯、太陽の光」(Candles to the Sun)は、『ガラスの動物園』『欲望という名の電車』などで知られるアメリカの劇作家テネシー・ウィリアムズ(Tennessee Williams)が、
劇作家として知られる前の1937年頃にアマチュア劇団のために書いた戯曲。
同作は、トマス・ラニア・ウィリアムズ(Thomas Lanier Williams)という本名で書かれていた上、
共作者がいたり、原稿が散逸したりしていたため、あまり知られていませんでしたが、紆余曲折を経て2004年に初めて出版されたとのこと。
物語の舞台は、世界恐慌にさらされたアラバマ州の炭鉱町。
相次ぐ炭坑事故と会社経営の不実さによって、貧しさにあえぐ炭鉱夫一家と隣人たちを描いた物語。
この「蝋燭の灯、太陽の光」が、劇団民藝によって日本初演されます。
劇団民藝「蝋燭の灯、太陽の光」は、2月14日から25日に紀伊國屋サザンシアターで上演。
チケットは全席指定6,300円(税込)で発売中。
●劇団民藝「蝋燭の灯、太陽の光」
日程:2014/2/14〜2/25 紀伊國屋サザンシアター(東京)
演出:高橋清祐
翻訳:吉原豊司
作:テネシー・ウィリアムズ
出演:千葉茂則/箕浦康子/桜井明美/西部守/日色ともゑ/岩谷優志/吉岡扶敏/河野しずか/山本哲也/戸谷友/有安多佳子/今野鶏三/内藤安彦
●洋書:Candles to the Sun: A Play in Ten Scenes
▼その他の劇団民藝2014年公演ラインナップ
●「シズコさん」
日程:2014/4/12〜4/24 紀伊國屋サザンシアター(東京)
演出:兒玉庸策
脚本:小池倫代
原作:佐野洋子『シズコさん』(新潮文庫刊)
出演:塩屋洋子/樫山文枝/山本哲也
チケット:[東京]
『一〇〇万回生きたねこ』などで知られる絵本作家・佐野洋子さん。
話題となったエッセイ『シズコさん』を小池倫代脚色により民藝が劇化します。
女手一つで四人の子供を育てあげた母親シズコと長女ヨーコとのしがらみ。私はどこに行けばいいの?
反目と情愛で、ないまぜになった日々がくりひろげられます。
●「白い夜の宴」
日程:2014/6/20〜7/2 紀伊國屋サザンシアター(東京)
演出:丹野郁弓
作:木下順二
出演:齊藤尊史/桜井明美/中地美佐子
『オットーと呼ばれる日本人』、『冬の時代』に続いて転換期の日本を題材とした木下順二作品を、ほぼ半世紀ぶりに再上演。
戦争責任と転向の問題を鋭く追求する作品です。
1960年代半ば、父の誕生日を祝う庄内家の宴。久しぶりに一家団欒のときを待っているが長男の一郎はなぜか帰ってこない......。
●「コラボレーション」
日程:2014/10 紀伊國屋サザンシアター(東京)
演出:渾大防一枝
作:ロナルド・ハーウッド
訳:丹野郁弓
出演:西川明/吉岡扶敏/戸谷友
ドイツ人作曲家シュトラウスとユダヤ人作家ツヴァイク。ナチス台頭のドイツを背景に、オペラ「無口な女」を作りあげた二人の芸術家。その不幸な時代に翻弄されたコラボレーション(共同作業)とは。
『戦場のピアニスト』『ドレッサー』『どちらの側に立つか』で知られるロナルド・ハーウッドの傑作。
●「バウンティフルへの旅」
日程:2014/12 三越劇場(東京)
訳・演出:丹野郁弓
作:ホートン・フート
出演:奈良岡朋子
わずかな年金を手に故郷への旅に出る未亡人。いざこざやユーモラスな騒動、人びととの暖かな交流......ついにたどり着いた故郷で、何を見つけるのでしょうか?
映画『アラバマ物語』の脚色で有名なホートン・フートは、市井の人びとを優しく見つめ、穏やかな抑えた筆致で日常を魅力的に切り取ります。