広告

2013年12月25日

■第68回文化庁芸術祭賞 演劇部門の大賞は歌舞伎座「義経千本桜」

テレビドラマ部門大賞はNHKドラマ「ラジオ」。
演劇部門優秀賞には劇団DULL-COLORED POP、大阪松竹座、兵庫県立ピッコロ劇団が選ばれました。

文化庁は第68回(平成25年度)文化庁芸術祭賞を発表しました。
演劇、音楽、舞踊、大衆芸能の各部門は、関西が10月2日から11月10日、関東が10月12日から11月10日に上演された参加公演が対象。

演劇部門では、歌舞伎座 芸術祭十月大歌舞伎 通し狂言「義経千本桜」が関東参加公演の部で大賞に選ばれました。
当代を代表する名優の多くが顔をそろえ、最高水準の演技を見せた点で日本の舞台芸術の底力を堪能させる成果だったと評され、
参加作品の中で群を抜く完成度の高さだったと高い評価を獲得しています。
なお関西参加公演の部は、昨年に続き大賞は該当なしという結果になっています。

演劇部門の優秀賞は、関東部門が石丸幹二と木場勝己の二人芝居劇団DULL-COLORED POP「最後の精神分析 --フロイトvsルイス--」(谷賢一演出)。
関西部門が、片岡愛之助など出演の大阪松竹座 十月花形歌舞伎 通し狂言「夏祭浪花鑑」、
シェイクスピア喜劇を喜志哲雄が翻案した兵庫県立ピッコロ劇団 第47回公演「間違いの喜劇 ~現夢也双子戯劇~」。
同新人賞は、関東が劇団文化座公演139「GO」の演技で藤原章寛、関西が忠三郎狂言会「二人袴」の成果で茂山良暢が、それぞれ受賞しています。

テレビドラマ部門では、東日本大震災で心に傷を負った女子高生が、FMラジオを通じて心情を表現することで自分を取り戻す様子を描いた、NHK特集ドラマ「ラジオ」が大賞を受賞。
同作は、宮城県女川町に実在する女川さいがいFMを舞台に、アナウンサーとして参加している女子高生・某ちゃんのブログを原作に制作した作品。
キャストは刈谷友衣子、安藤サクラ、新井浩文、吉田栄作、豊原功補、西田尚美、リリー・フランキーなど。脚本は一色伸幸。

テレビドラマ部門の優秀賞は、薬師丸ひろ子主演のTBS『こうのとりのゆりかご~「赤ちゃんポスト」の6年間と救われた92の命の未来~』、
唐沢寿明・高橋克実など出演のNHKテレビ60年記念ドラマ「メイドインジャパン」(第1回)、
寺尾聰・岡田将生など出演のWOWOWドラマW「チキンレース」

ラジオドラマ部門では、星野真里・永井一郎など出演。小松與志子作。自称2233歳の徘徊老人と若い新人介護職員を描いたNHK FMシアター「2233歳」がドラマの部で大賞を受賞。
その他ドラマの部では、大河内聡作、石田太郎・岸井ゆきの・渡辺大・樋浦勉など出演、NHK-FM オーディオドラマ「瑞穂のくに」が同優秀賞を受賞しています。

芸術祭賞 | 演劇賞

関連する演劇・ミュージカルニュース

「第68回文化庁芸術祭賞 演劇部門の大賞は歌舞伎座「義経千本桜」」奥付

  • Posted : 2013年12月25日 18:51
  • Tag :
  • Prev : « ギャガ動画配信サイト「青山シアター」
  • Next : 「マホロバ」村井良大・佐々木喜英出演 »
  • Category : 演劇賞 | 演劇ニュース | シアターリーグ