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2013年10月 8日
■連続ドラマW「かなたの子」
坂井真紀、井浦新、宮崎将、満島ひかり、永瀬正敏、藤村志保出演。
角田光代「かなたの子」がWOWOWで連続ドラマ化。12月1日より放送されます。
「かなたの子」は、直木賞作家・角田光代が、人が誰しも持つ「過去」という名の「闇」に焦点を当て、犯した罪におびえながら、時に悲しみ、時に許しを請う人々の姿を描いた短編小説集。
書籍は2011年に文藝春秋より上梓され、2012年(第40回)泉鏡花文学賞を受賞。11月8日には文春文庫版の発売も決まっています。
この「かなたの子」が、WOWOWでドラマ化されます。
1泊2日の富士登山ツアーに偶然集った参加者たちはそれぞれが過去に闇を抱え、救いを求めるように山頂を目指していました。
取り返しのつかない過去、罪の意識にさいなまれながら、山道を一歩一歩進んでいく、まるで人生になぞらえるような登山。
決して過去を断罪するのではなく、彼らの「闇」にかすかに光が差し込む瞬間をすくいとった人間ドラマ。
キャストは、坂井真紀、井浦新、宮崎将、満島ひかり、永瀬正敏、藤村志保。
脚本は「ソラニン」「人間昆虫記」などの高橋泉。演出は「まほろ駅前多田便利軒」「さよなら渓谷」などの大森立嗣。
ドラマのロケは、世界遺産登録後、初のドラマ撮影となる富士山で行われました。
4本ある登山ルートのうち、標高差が最大かつ、最も過酷とされる御殿場ルートで、頂上までの撮影が行われたとのこと。
連続ドラマW「かなたの子」は、12月1日より毎週日曜22時からWOWOWプライムで放送。全4話。第1話無料放送。
●連続ドラマW「かなたの子」
放送:2014/12/1 毎週日曜22:00〜 WOWOWプライム
監督:大森立嗣
脚本:高橋泉
原作:角田光代「かなたの子」(文藝春秋)
音楽:MONO
出演:坂井真紀/井浦新/宮崎将/満島ひかり/永瀬正敏/藤村志保/ほか
あらすじ
前をゆくおぼろな人影が見える。深い霧が立ちこめ、足下は、めり込むような砂地だ。人影はとてもゆっくりと歩いているのに、どうしても追いつけない。
と、ふっとかろやかに別の人影が追い越していった。ちいさな人影だ。霧のなかにほの見える表情にはなにか見覚えがある気がする。
もっと近づこうと足を踏み出したとたん、そのちいさな人影は消えてなくなり、「私」は膝から崩れ落ちた・・・。
豆田日都子(坂井真紀)は1泊2日の富士登山ツアーに参加していた。
ガイドの野澤亮一(井浦新)を先導に、近藤晋太郎(鈴木晋介)、青山ソメノ(伊佐山ひろ子)、見附あい(大西礼芳)とともに山頂を目指している。
ふとソメノが振り返ると、日都子が手で顔を覆いしゃがみこんでいた。
亮一たちに声をかけられ我に返った日都子は、もうろうとする意識の中で見た人影がひとり娘のなつき(岩崎未来)であったことに気付く・・・。