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2013年5月 7日
■寺山修司未発表戯曲「青い種子は太陽のなかにある」
寺山修司が20代の時に執筆した戯曲が発見され、5月7日発売の雑誌「群像」に掲載されています。
2013年5月で没後30年となる今年、寺山修司の未発表戯曲が東京都内で発見されました。
2007年に他界した舞台監督・田中好道の事務所に保管されていたもので、家族が遺品を整理する中で見つけたもの。
寺山作品は多くが出版されており、新発見の戯曲は極めて稀です。
発見されたのは、ミュージカル「青い種子は太陽のなかにある」の草稿と思われる台本。
物語は、スラム街近くの公園に市役所の役人が「立入禁止」の札を立てるところから始まります。
民主党代議士の力添えがあり、浮浪者のために浮浪者対策委員会がガス水道完備の近代アパートを建てるというのです。
しかし、その建築現場で事故死した労働者の遺体を関係者が隠匿するのを工員の賢治が目撃してしまいます...
男女のすれ違い、スラム街住人のドタバタなど、「天井桟敷」以前、20代の寺山修司が描く、反体制的な思想の萌芽を秘めた先駆的ミュージカル。
この寺山修司未発表戯曲「青い種子は太陽のなかにある」が、講談社の文芸誌「群像」6月号に掲載されます。
「群像 2013年6月号」は、5月7日発売。