広告
2013年4月 6日
■ミュージカル「テン・ミリオン・マイルズ」
岡田浩暉、貴城けい、戸井勝海、土居裕子が出演。オフ・ブロードウェイ・ミュージカル『テン・ミリオン・マイルズ』が8月に上演されます。
『テン・ミリオン・マイルズ』(10 Million Miles)は、
「春のめざめ」(Spring Awakening)を贈り出したアトランティック・カンパニー(Atlantic Theater Company)が手掛ける第二弾作品として、
2007年5月にオフ・ブロードウェイのLinda Gross Theaterで上演されたミュージカル。
フロリダのとある街。数か月前に知り合ったばかりのモリーとデュエイン。
二人は友人や家族の住む街を離れ、フロリダからニューヨークまで旅をすることを決心し、一路「I-95号線」を北上。
自分らしく生きるために。煩悩から解放されるために彼らが旅の途中で見つけたものとは...という物語。
「春のめざめ」で2007年トニー賞の演出賞を受賞したマイケル・メイヤー(Michael Mayer)が演出を務め、
脚本はキース・ブーニン(Keith Bunin)、楽曲は第53回グラミー賞受賞のシンガー・ソングライター パティ・グリフィン(Patty Griffin)が担当。
キャストは4人のみという作品で、オフ・ブロードウェイ公演では、
デュエイン役をドラマ「glee」の教師ウィル・シュースター役でお馴染みのマシュー・モリソン(Matthew Morrison)、
モリー役をアイリーン・モロイ(Irene Molloy)、
一人で複数の役を演じる男優にスキップ・サダス(Skipp Sudduth)、女優にメア・ウィニンガム(Mare Winningham)が出演。
2008年ドラマ・デスク・アワードではマシュー・モリソン、メア・ウィニンガムの男優・女優賞など4部門でノミネートされています。
このミュージカル『テン・ミリオン・マイルズ』が、8月より上演されます。
キャストは、マシュー・モリソンが演じたデュエイン役を岡田浩暉。
デュエインと共に旅するヒロインのモリー役に貴城けい。
一人で複数の役を兼ねる難役を戸井勝海、土居裕子が演じます。
翻訳・訳詞は立花裕人。演出は北澤秀人。
オフ・ブロードウェイ・ミュージカル『テン・ミリオン・マイルズ』は、8月24日から9月1日に新国立劇場小劇場で上演。
チケットは全席指定10,500円(税込)で5月25日発売。
●ミュージカル『テン・ミリオン・マイルズ』
日程:2013/8/24〜9/1 新国立劇場(東京)
演出:北澤秀人
脚本:キース・ブーニン
作曲:パティ・グリフィン
翻訳・訳詞:立花裕人
出演:岡田浩暉/貴城けい/戸井勝海/土居裕子
チケット:[東京][オフィシャルサイト]
※追記:アフタートークショー
8/27公演後 岡田浩暉/土居裕子
8/30公演後 貴城けい/戸井勝海
バックステージツアー
8/28公演後
8/29公演後
各日抽選で40名を招待。観劇当日受付にて応募。
※追記:
7月30日に製作発表が行われました。
岡田浩暉コメント
『テン・ミリオン・マイルズ』は元々オフ・ブロードウェイ作品なのですが、ワシントンポストに劇評が出た時に"「テン・ミリオ ン・マイルズ」はミュージカルに新たな一歩をもたらす試みだ"と評価されたそうです。まだ稽古が始まって間もないですけ ど、徐々にその理由が分かってきました。このミュージカルは、派手でも、大きな事件を取り上げている訳でもないんですけど、登場人物の心に起こった大きな喜びや悲しみを丁寧に取り扱っているとても面白い作品です。演じるにあたって、 人の複雑な感情をいかにリアルに表現できるのかが勝負どころだと思っています。今回は出演者も 人だけで、まさに運命共同体ですよ。僕がミュージカル界で一番ダンディな俳優だと思っている戸井さんに、たくさんの賞を取ってきた土居さん、そして宝塚でトップをはってきた貴城さん。こんな素敵な人たちと共演出来るのは本当にありがたいです。
貴城けいコメント
私が演じるモリーは過去も現在も様々な問題を抱えています。その心の闇がデュエインと通じていると思います。日常でありながらも、自分には経験がない事がこの旅の中に出てきます。ごく普通に身のまわりにある出来事もモリー本人にと ってとても大きな問題です。その問題にモリーとしてどう向き合っていくか、やり甲斐を感じています。こんなに少人数のミ ュージカルに挑戦するのは今回が初めてで、台本を読んでも読んでも出番がまわってきてびっくりしました。パティ・グリ フィンの曲はお稽古が始まる前に岡田さんに「M1を4 時間やってるけど出来ないんだけどどう?」と聞かれて、「2時間く らいやってるけど8小節もいかない...」という話をしていた程難しいんです。どうなるか心配でしたが、最近はだんだん身体に入ってきています。モリーとして、台本に書かれていない細かい心の動きまでお客様に伝えて、モリーの人生を感じてもらえるよう頑張ります。
戸井勝海コメント
諸々演じていますが(笑)、デュエインとモリーが旅をして行く中で出会う人たちで、どの役も彼らが成長するきっかけとなるのでしっかり考えて演じなくちゃいけないんです。僕が演じる6役と土居さんが演じる6役は色が違っていて、どうしてこの役が僕に回ってきたのかなど考えながら稽古しています。最初に登場する時の役がとてもぶっ飛んだ役で、読み合わ せの時から既に貴城さんから冷たい目で見られてしまっているので、本番では舞台上だけでなく客席からも浮かないよう に気をつけます(笑)。過去にも3人や4人だけの舞台に出たことがあるんですけど、キャスト皆がだんだん同志みたいになっていくんですよね。今回は皆さん、「僕がダメになっても大丈夫」というような安心感をくれる同志です。ミュージカルで 「こんなに読み合わせをしたことがない」というくらい話し合いながら稽古を進めていて、忘れられない作品になりそうです。
土居裕子コメント
複数の役を演じるのですが、私の役は物語の軸に絡んでいくものが多く、どうしてデュエインやモリーがこうなったのかを表したりする役割です。他のキャラクターに影響を与えたり導いていくような役は初めてですが、すごく楽しんでいます。 自分の人生を振り返ってみると、ターニングポイントと言えるところには必ず影響を与えてくれる人がいるんですよね。この間、演出の北澤さんと「一人の人が6役を演じるってどういう意味があるんだろうね」と話をしていた時、「人生の分岐点に現れたその人達は実は同じ魂を持った人なんじゃないかな」という話になったりもしました。そんなことを考えながら、 まるでストレートプレイの本読みのように皆で行間を読みこむ作業を繰り返し、試行錯誤しています。パティ・グリフィンの曲は、もともと聴くのは大好きですなんけど、歌うのは勘弁してほしいくらい難しいです。パティ・グリフィンの独特のニュア ンスがつかめたら次はお客様に響く歌が歌えるように、毎日楽しんで稽古をしています。
北澤秀人コメント
『テン・ミリオン・マイルズ』は、よくアメリカ映画などであるロードムービーのようなミュージカルです。ボーイ・ミーツ・ガールもので、アメリカの王道ストーリーにパティ・グリフィンのフォークソングが入る楽しいエンターテイメントです。パティ・グリフィンの鋭い観察眼による人間描写によって書きあげられた難しい楽曲を歌いあげるには、ミュージカル界でも本当に実力のある人じゃないと無理だと思ったのでこの4人をキャスティングしました。大きな事件を扱うのではなく、キャストも4人と少ないのでその分2人やその周りの人の関係を丁寧に濃密に描きたいと思っています。2007年にニューヨークで同 じカンパニーの作品である、マイケル・メイヤーの演出作品「春のめざめ」をオリジナルキャストで観ましたが、彼の作品は凄く独特で一筋縄ではいかないものでした。「テン・ミリオン・マイルズ」も彼の作品が持つ演劇的な面白さを見せられたらと思いますので、楽しみにしていて下さい!
※追記:
8月23日に公開舞台稽古が行われました。
岡田浩暉コメント
沢山のハードルを飛び越えて行かなくてはいけないのでかなり緊張していますが、スタッフはじめ共演させて頂くキャストの皆さんの胸をお借りして、頑張りたいと思っています。パティ・グリィフィンの曲に紡がれ、テンポよく場面展開してくストーリーが、このミュージカルの面白さだと思います。
貴城けいコメント
今、いよいよ始まるという"ワクワク感"と、もう始まってしまうという"ドキドキ感"と、2つの気持ちがぐるぐるしています。この作品を通して、日常的にある、生きていく為の苦しみや喜び、この旅の中で暗闇からの再生を表現できるよう、4人で精一杯頑張りたいと思います。
戸井勝海コメント
人がただそばにいてくれる事のありがたさ。そして自分の足でしっかりと立った人が持てる本当の優しさ。いま自分自身が決して忘れたくない、なくしたくないものがここには沢山あります。一緒にそれを感じて頂けたら、この上もない幸せです。6役ですからひとつの役は本当にあっという間なのですが、一瞬一瞬を大切に演じさせて頂きます。
土居裕子コメント
75年製トヨタのハイラックスでご一緒に旅しながら、パティ・グリフィンの言葉と音楽に包まれる、ミュージカルとコンサートが合体したような贅沢な作品です。皆様にお届けできるのがすっごく楽しみです。