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2013年3月13日
■第63回芸術選奨 演劇部門は川村毅と観世清和 新人賞は井上芳雄
第63回(2012年)芸術選奨・演劇部門は、川村毅と観世清和。新人賞は井上芳雄が受賞しました。
芸術選奨文部科学大臣賞は、演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等、メディア芸術の11部門において
優れた業績を挙げた人や新生面を開いた人を表彰する文化庁の芸術賞。
演劇部門で受賞したのは、能楽師・観世清和と劇作家・川村毅。
観世清和は「定家」「江口」「阿古屋松」の成果で受賞。
一方、川村毅は世田谷パブリックシアター「劇作家の作業場」から誕生した「4 four」の劇作で受賞。
贈賞理由では「劇作家として、ことばを操る技量の点で頭抜けている」と評され、
また戯曲の構成においても、独創的な創作が高く評価されての受賞となっています。
映画部門は、俳優の夏八木勲と内田けんじ監督が受賞。
夏八木勲は「希望の国」での演技が評価されての受賞。
一方「鍵泥棒のメソッド」の内田けんじは、現在の日本映画が漫画や小説、テレビドラマを映画化したものがほとんどの中、
デビューから常にオリジナル作品を手掛け、高い芸術水準を維持しながら、どんでん返しを仕掛ける良質なエンターテインメントでもあり、
日本映画界にとって希有な存在であると贈賞理由に挙げられています。
その他、舞踊部門は山本隆之と吉村輝章。音楽では下野竜也と篠崎史子。
大衆芸能では谷村新司と柳家さん喬。放送はドラマ「悪女について」の制作で八木康夫。
芸術振興は、国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわの総合プロデューサー下山久が受賞しています。
新人賞は、演劇部門をストレートプレイ「負傷者16人 -SIXTEEN WOUNDED-」「組曲虐殺」、
ミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ」「ルドルフ〜ザ・ラスト・キス〜」の演技で井上芳雄が受賞。
映画部門は、「かぞくのくに」 「愛と誠」「その夜の侍」の安藤サクラで、
特に「愛と誠」では「彼女なしではありえない圧倒的な個性と演技が映画の価値を高めたといっても過言ではない。」と高い評価を獲得しています。
舞踊部門は森山開次で、特に「曼荼羅の宇宙」が挙げられています。