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2013年3月 5日
■舞台「Princess MONONOKE 〜もののけ姫〜」来日公演
宮崎駿監督の映画「もののけ姫」をイギリスの劇団が舞台化。
その来日公演が4月29日より上演されます。
1997年に公開された宮崎駿監督のアニメ映画「もののけ姫」が、
イギリス、ウォリックシャーのリーミントンスパに拠点をおく若手劇団「Whole Hog Theatre」(ホール・ホグ・シアター)によって舞台化。
4月2日から6日にイギリスのNew Diorama Theatre(ニュージオラマシアター)公演のチケットは、発売から3日で完売。
6月18日から29日の追加公演も決定しています。
今回の舞台化は、ジブリ作品に感銘を受けた、劇団の創設者の一人でありアートディレクターでもあるAlexandra Rutter(アレクサンドラ・ルター)が、
昨年春に「もののけ姫」の舞台化を宮崎監督にオファーしたところ、劇団が作成したテスト映像を見た宮崎監督がGOサインを出したとのこと。
宮崎監督が自作の舞台化を許諾するのは初めてのこと。
Whole Hog Theatre(ホール・ホグ・シアター)は、既存の芸術作品を台詞、パペット、ダンスを用いて大胆な構想で翻案。
舞台化が困難とされる様々な作品を舞台化しているカンパニーで、
今回の「もののけ姫」でも、舞台ではシシ神、祟り神、動物は、すべてパペットで表現。
大きなものは3〜4人で1つのパペットを操る方法で、役者とパペットが入り交じりながら
新たに書き下れた生演奏の音楽と共に、作品世界を舞台で表現するそうです。
またキャストは全15名で、その中にはニューヨークを拠点に活動する女優・ダンサー・歌手・三宅由利子も含まれています。
この舞台「Princess MONONOKE」を、ドワンゴ・日テレなど10社による共同プロジェクトとして招聘。来日公演が行われます。
Whole Hog Theatre(ホール・ホグ・シアター)「Princess MONONOKE 〜もののけ姫〜」来日公演は、
4月29日から5月6日にAiiA Theater Tokyo(アイアシアタートーキョー)で上演。10公演。
チケットは全席指定7,500円(税込)で4月6日発売。
3月6日から12日までプレオーダー、プレリクエスト。
※追記:
5月6日11時より追加公演が決まりました。チケットは4月20日発売。
※追記:
5月6日17:00公演がニコ生で生中継されることが決まりました。
ネットチケットは前売券1,800pt(1,800円)、当日券2,000pt(2,000円)で、前売券は5月5日まで、当日券は5月6日から6月6日まで発売。
放送はタイムシフトで7月6日まで視聴可能。
●「Princess MONONOKE 〜もののけ姫〜」(来日公演)
日程:4/29〜5/6 AiiA Theater Tokyo(東京)
主催:ドワンゴ/日本テレビ放送網/ネルケプランニング/読売新聞/TOKYO FM/ローソン/イープラス/電通/アイア/BS日テレ
構成・演出:アレクサンドラ・ルター
原作:「もののけ姫」宮崎駿
オリジナル音楽:久石譲
舞台版編曲:ケリン・タットマン
出演:Maximillian Troy Tyler/Mei Mac/Amelie Leroy/Sam Wightman/Elizabeth Williams/Jack Gyll/Oliver Davis/Jackie Lam/Jess Neale/James Blake-Butler/Yuriko Miyake/Vicky Watson/Lilith Brewer/Andrew Elkington/Adam Cridland
チケット:[ローソンチケット][5/6 17:00 - ニコニコ生放送][e+]
[来日公演オフィシャルサイト][New Diorama Theatre][Whole Hog Theatre]
※追記:トークショー
5/4 18:00公演終了後 松田洋治(映画「もののけ姫」アシタカ役)/マキシミリアン・トロイ・タイラー(舞台「Princess MONONOKE〜もののけ姫〜」アシタカ役)/アレクサンドラ・ルター
※追記:4月29日に公開ゲネプロが行われました。
(c)Princess Mononoke 実行委員会
In association with WHT.
登壇者:
アレクサンドラ・ルター(演出家)
マキシミリアン・トロイ・タイラー(アシタカ役)
三宅由利子(ヒイ様役)
Q:なぜ「もののけ姫」を舞台化しようと思ったのですか?
アレクサンドラ:映画の「もののけ姫」に強く感銘を受けたことはもちろん、シシ神が持つ"喪失"のイメージと、自分が舞台を作るということに"二度とない戻ってこない瞬間"という点でつながりを感じたからです。
Q:もうすでに公演を終えているイギリスでの反応はいかがでしたか?
アレクサンドラ:とても好意的な反応を頂きました。初日にはスタンディングオーベーションを頂きとても光栄でした。
Q:宮崎監督作品を舞台化するにあたって苦労した点はなんですか?
アレクサンドラ:自分たちが持つ「もののけ姫」への解釈やアイディアを、映画をご覧になられた観客の方の持つ解釈とバランスを取りつ表現することです。
マキシミリアン:キャラクターそのものにやりがいがあり、映画の中で表現されている内面などを舞台で伝えることはとても難しかったです。
三宅:ヒイ様はあまり大きな声でしゃべらないキャラクターなのに、舞台では声を張らないとお客様に届かない。声を張りつつヒイ様のキャラクターを壊さないようにするのは大変でした。
Q:文楽を第1回目の来日の際にご覧になられたと伺いましたが?
アレクサンドラ:文楽の人形遣いの繊細で正確な表現に感銘を受けました。
文楽を見た後に舞台中のスローモーションでの表現を増やし、細かく正確な表現を心がけました。
Q:もし宮崎監督にお会いしたら聞いてみたいことはありますか?
アレクサンドラ:是非舞台の率直な感想を伺いたいです。
監督がお作りになった映画と、私達がつくった舞台の、共通点や違う点をお話ししてみたいです。
Q:舞台装置に廃材を利用しているそうですが、廃材を利用する工夫などはありますか?
アレクサンドラ:衣装も古着を利用して作っているのですが、舞台装置も衣装もデザイナーの才能とセンスの賜物です。
舞台装置は色遣いや色の塗り方はもちろん、質感にとてもこだわっています。
衣装は寄付していただいた古着を見て1人のデザイナーがその活かし方を考え、50人ものアシスタントと制作したものです。
見ていただいたらわかる通り、舞台装置のキノコはペットボトルに新聞紙を貼って、色づけをして作っています。
Q:最後に舞台の意気込みを
マキシミリアン:原作が生まれたその国で上演できることはとても光栄です。
アレクサンドラ:回を重ねるごとにどんどんいい舞台となっているので皆さん楽しみにしていてください。
三宅:大好きな「もののけ姫」の一員になれてとても光栄でした。皆と一緒に日本で舞台に立てていることに毎日感謝しながら舞台に立っています。