演劇ニュース

蜷川幸雄が3年がかりで挑んだ、日本・イスラエル共同制作となる舞台「トロイアの女たち」。
日本人、イスラエル国籍のユダヤ系、アラブ系という3つの民族と言語で創られた作品で、
日本とイスラエルの外交関係樹立60周年記念事業として、2012年12月の東京公演後にはイスラエルでも上演されています。
舞台は、ギリシャ軍との戦争に敗北し、奴隷となる運命を嘆くトロイアの女たちを描いた、
ギリシア悲劇の三大悲劇詩人として知られるエウリピデス作の物語。

この舞台のプロジェクトは2010年秋にスタート。
当初は問題が頻出したものの、蜷川幸雄と俳優たちは言葉を超えて伝えられることを次第に共感していきます。
しかし、稽古が始まってからも緊張が高まるパレスチナ情勢。
それでも俳優たちは力を合わせ、一つの舞台を作り上げることにこそ希望があると確信していきます。
番組では、蜷川幸雄がどのようにこのギリシャ悲劇を演出し、何を伝えようとしたのか。
演劇の可能性を探ろうとする蜷川幸雄の姿を追います。

ノンフィクションW「蜷川幸雄～それでも演劇は希望を探す」は、3月8日22時よりWOWOWプライムで放送。
10日10時55分、19日1時20分、23日17時、4月16日16時よりリピート放送予定。

『蜷川幸雄×イスラエル「トロイアの女たち」～世界のニナガワが挑む最も危険なプロジェクト～』は、3月23日14時よりWOWOWライブで放送。
4月16日13時よりリピート放送予定。

　
Photo:Maxim Reider

▼3/8 22:00〜 WOWOWプライム
●ノンフィクションW「蜷川幸雄～それでも演劇は希望を探す」

▼3/23 14:00〜 WOWOWライブ『蜷川幸雄×イスラエル「トロイアの女たち」～世界のニナガワが挑む最も危険なプロジェクト～』
●「トロイアの女たち」
収録：2012/12/19　東京芸術劇場プレイハウス(東京)
演出：蜷川幸雄
作：エウリピデス
出演：白石加代子/オーラ・シュウール・セレクター/ラウダ・スリマン/アシュラフ・バルホウム/モティ・カッツ/マフムード・アブ・ジャズィ/シリ・ガドニ/和央ようか/イスラエルのユダヤ系・アラブ系俳優/日本人俳優