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2013年2月 6日
■「盲導犬」唐十郎×蜷川幸雄
唐十郎「盲導犬」が、蜷川幸雄演出、古田新太・宮沢りえ・小出恵介の出演で7月に上演されます。
「盲導犬」は、1973年に唐十郎が書き下ろし、蜷川幸雄が初めて唐戯曲を手がけた作品。
物語の舞台は新宿。盲導犬・ファキイルとはぐれてしまった盲人の影破里夫は、犬を探してコインロッカーへ。
そこで亡き夫にかつての恋人・タダハルとの想い出をロッカーに封印された女・奥尻銀杏と出会います。
そんな銀杏の前を偶然タダハルが通りがかり、銀杏は亡き夫の束縛から逃れようとしますが、死んだはずの夫の亡霊が現れ...
舞台は、1972年に蜷川幸雄、石橋蓮司、蟹江敬三、清水邦夫などによって結成された櫻社により、
影破里夫役の石橋蓮司、フーテン少年役の蟹江敬三に加え、警官役を桃井かおり、銀杏役を緑魔子でアートシアター新宿文化で初演。
1989年にも蜷川幸雄演出で上演され、影破里夫役を財津一郎、銀杏役を桃井かおり、フーテン少年役で木村拓哉が出演。
その後も、新宿梁山泊、唐ゼミ、2009年には唐組により上演されています。
この「盲導犬」が、24年ぶりに蜷川幸雄の演出で上演されます。
キャストは、影破里夫役に古田新太、銀杏役に宮沢りえ、フーテン少年役に小出恵介。
舞台「盲導犬」は、7月6日から28日に東京・Bunkamuraシアターコクーン、8月には大阪で上演予定。
チケットは5月発売予定。
また、10月には蜷川幸雄演出で「唐版 滝の白糸」の上演も決まっています。
※追記:公演詳細が明らかになりました。
タイトルは『盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-』で、大阪公演は8月3日から11日にシアターBRAVA!で上演。
チケットは東京公演がS席9,500円、A席7,500円、コクーンシート5,000円。
大阪公演がS席9,500円、A席8,000円(税込)で、共に5月12日発売。
●『盲導犬-澁澤龍彦「犬狼都市」より-』
日程:2013/7/6〜7/28 シアターコクーン(東京)
2013/8/3〜8/11 シアターBRAVA!(大阪)
演出:蜷川幸雄
作:唐十郎
出演:古田新太/宮沢りえ/小出恵介/小久保寿人/大鶴佐助/松田慎也/堀源紀/佐野あい/金守珍/木場勝己
チケット:[東京][大阪]
あらすじ
東京・新宿の地下、コインロッカーが並ぶ一角。
シンナーを吸いながらふらつくフーテンの少年(小出恵介)は、補導されかかった折に怪しげな盲人・影破里夫(古田新太)と知り合う。
犬とはぐれたという破里夫の頼みを受け、2人は"不服従"の伝説の盲導犬・ファキイルを探すことに。
そんな中、赤いドレスの女・奥尻銀杏(宮沢りえ)が現われ、一面に並ぶコインロッカーの中で唯一トビラが開かない330番のロッカーにしがみつく。
夫(木場勝己)をタイのバンコクで亡くしたという銀杏は、ロッカーの中には初恋の男・タダハル(小久保寿人)への手紙などが入っていると明かす。
そんな中、銀杏は偶然にも盲導犬学校で研修生をしているタダハルと再会する。
互いの想いをぶつけ合った末、抱き合う2人。
だが、そこへバンコクで愛人に撃たれたはずの夫が、盲導犬の体に着ける"胴輪"を手に現われる。
血まみれの状態の夫は、嫌がる銀杏の身体に胴輪を当て込む。
▼書籍:盲導犬―戯曲 (角川文庫)
※追記:12月21日21時よりWOWOWでの放送が決まりました。
■唐十郎×蜷川幸雄「盲導犬」「唐版 滝の白糸」 WOWOWで放送 | 演劇ニュース