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2013年2月21日
■第34回松尾芸能賞 大賞は花柳壽輔
市川猿之助、笠原章、コロッケ、菊地悌子、謝珠栄が優秀賞を受賞しました。
松尾芸能賞は、日本の文化・芸能の保存、向上に寄与した芸能出演者や演出・音楽・劇場芸能に高い技能を持つ人々に贈られる賞。
松尾芸能振興財団の主催で、1980年より実施されています。
第34回松尾芸能賞は、傘寿公演「菅原草紙」などにより、古典とレヴューを結合し、大きな成果を上げたこと。
また、戦後のコマ歌舞伎や東宝歌舞伎以来、日本の古典と西洋のモダンの要素とを合わせる手法により、
古典舞踊や音楽を大衆の記憶に継ぎとめ、新たな発展を試みることに大きな功績を残したこと。
一方、「茨木」のような大曲で芸格の大きな舞台も見せたことから、日本舞踊家の花柳壽輔が大賞を受賞しました。
優秀賞は、2012年に四代目猿之助を襲名、「亀治郎の会」さよなら公演を行った歌舞伎俳優の市川猿之助。
新国劇の精神を受け継ぐ劇団若獅子の代表で、「白野弁十郎」「無法松の一生」を上演した笠原章。
ものまねだけでなく、2012年は博多座・新歌舞伎座・中日劇場で座長公演を行ったコロッケ。
邦楽・十七絃箏奏者の菊地悌子。
創立以来TSミュージカル全作品の演出・振付を手がける他、宝塚歌劇団の演出・振付、2012年は「客家」を上演した演出家の謝珠栄、という5名が受賞。
その他、新人賞は文楽太夫の豊竹咲甫大夫、邦楽演奏家・新内剛士が受賞。
また、特別賞を石川県小松市でこども歌舞伎の指導に当たる、加能歌舞伎塾会長・北野勝彦。
功労賞を、歌舞伎小道具方として半世紀以上に渡って活動する湯川弘明。
研修助成賞を、松竹歌劇団(SKD)のレビュー停止・解散によって姿を消した東京レビューの伝統を1992年から継承、
レビューの灯をともし続けるレビュー集団スタス(STAS)が受賞しています。
第34回松尾芸能賞の贈呈式は、3月27日18時よりANAインターコンチネンタル東京 「プロミス」で催されます。
▼第34回松尾芸能賞
大賞:花柳壽輔(日本舞踊家)
優秀賞:市川猿之助(歌舞伎俳優)
優秀賞:笠原章(俳優)
優秀賞:コロッケ(タレント)
優秀賞:菊地悌子(十七絃箏奏者)
優秀賞:謝珠栄(演出家)
新人賞:豊竹咲甫大夫(文楽太夫)
新人賞:新内剛士(邦楽演奏家)
特別賞:北野勝彦(子供歌舞伎指導者)
功労賞:湯川弘明(歌舞伎小道具製作保存)
研修助成賞:スタス(レビュー集団)