広告
2012年11月 9日
■舞台「しゃばけ」沢村一樹主演
畠中恵「しゃばけ」が、沢村一樹主演、鄭義信脚本・演出で舞台化。2013年4月より上演されます。
「しゃばけ」は、2001年に上梓された畠中恵のファンタジー時代小説。
虚弱体質で外出もままならないものの、明晰な頭脳で怪事件の謎を解く若だんな・一太郎と、
動けない若だんなの手足となって探偵活動をする妖怪たちを描いた物語。
小説は第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、シリーズ化。
6月に発売された第11弾「ひなこまち」まで、シリーズ累計550万部を突破しています。
2002年には「青春アドベンチャー」(NHK-FM)でラジオドラマ化。
同年、フジテレビ系列でテレビドラマにもなっている同作が、初の舞台化。2013年4月に上演されます。
主人公となる一太郎役を演じるのは沢村一樹。
本作は2002年「ゴーストニューヨークの幻」以来、約11年ぶりに舞台となります。
脚本・演出は、「焼肉ドラゴン」などの鄭義信。
アトリエ・ダンカン プロデュース「しゃばけ」は、2013年4月20日から29日に東京・赤坂ACTシアター、
5月7日から12日に大阪・新歌舞伎座で上演。その他地方公演あり。
※2013/1/16追記:キャスト第二弾が発表されました。
沢村一樹演じる若だんなの幼なじみで菓子屋の跡取り息子・栄吉役に宇梶剛士。
長崎屋の手代・佐助(犬神)役ににマギー。同じく長崎屋の手代・仁吉(白沢)役にに山内圭哉。
若だんなの腹違いの弟・松之介に高橋光臣。若だんなの母・おたえ役に麻実れい。
その他、阿知波悟美、久保酎吉、西村直人、池田有希子、星野園美、金井良信、孔大維(コン・テユ)、水谷悟が出演。
チケットは2月10日発売。
※2013/1/19追記:金沢公演が決まりました。
5月15日に金沢歌劇座で上演。
※2013/1/23追記:キャスト第三弾が発表されました。
沢村一樹演じる若だんなの幼なじみ・栄吉の妹で、一太郎にひそかに心を寄せるお春役に臼田あさ美。
臼田あさ美は、今回が初舞台となります。
●「しゃばけ」
日程:2013/4/20〜4/29 赤坂ACTシアター(東京)
2013/5/7〜5/12 新歌舞伎座(大阪)
2013/5/15 金沢歌劇座(石川)
演出・脚本:鄭義信
原作:畠中恵(新潮社刊)
音楽:久米大作
出演:沢村一樹/臼田あさ美/宇梶剛士/高橋光臣/阿知波悟美/久保酎吉/西村直人/池田有希子/星野園美/金井良信/孔大維/水谷悟/マギー/山内圭哉/麻実れい
チケット:[東京][大阪][石川]
あらすじ
江戸有数の薬種問屋の一粒種・"若だんな"こと、一太郎は、めっぽう体が弱く外出もままならない。
ところが目を盗んで出かけた夜に人殺しを目撃。以来、猟奇的殺人事件が続き、一太郎は家族同様の妖怪と解決に乗り出すことに。
若だんなの周囲は、なぜか犬神、白沢、鳴家など妖怪だらけなのだ。その矢先、犯人の刃が一太郎を襲う...。
鄭義信 コメント(脚本・演出)
一見、おどろおどろしい世界を持つ「しゃばけ」ですが、ミステリーのおもしろさ、江戸の粋な情緒、そして、ファンタジーとしての奇想天外さ......
「しゃばけ」につまったモザイクのような要素は、映像よりも舞台でしか再現できないのではないかと思いました。
妖たちが舞台を所狭しと駆け回り、歌い、踊る......いわば、妖怪版「歌う狸御殿」。
沢村さんとの共同作業でどんな「若だんな」が生まれるか今から楽しみです。
沢村一樹 コメント(主演:一太郎役)
約11年ぶり、2度目の舞台。僕に出来る事は、とにかく一所懸命に取り組む事。
一人でも多くの方を「日常」から「しゃばけの世界」へ引き込めるよう頑張ります!
赤坂アクトシアターというタイムマシンで、江戸の夜へと繰り出しましよう!
臼田あさ美 コメント
鄭さん、沢村さんをはじめ、キャスト、スタッフの皆さんに必死について、江戸のファンタジーワールドへ向かいたいと思います。
鄭さんの演出で役者としても化けることができるのか今からドキドキしています。
※追記:原作者・畠中恵と、脚本・演出・鄭義信の対談が行われました。
――『しゃばけ』待望の舞台化!主役の沢村一樹さんも意欲満々です。
畠中:沢村さん、カッコいいですよねぇ。原作の設定より、かなり年上の若旦那なので、どうなるんだろうと今から楽しです。
鄭:今回は若旦那の年齢も、松之助が兄ではなく弟という設定も、原作と違います。殺陣やアクション、歌や踊りもふんだんに出てきますから。気持ちは『踊る狸御殿』です(笑)。
畠中:歌や踊りで表現するって、面白いですよね。私は友人に宝塚ファンがいるので、麻実れいさんのおたえさんが、とても楽しみで。
鄭:麻実さんとはぜひ一度ご一緒したかったので、引き受けていただいて、僕も嬉しかった。麻実さんには重要な役割をお願いしているので、ここは見物です!
――『しゃばけ』になくてはならない、妖たちはどんな感じに?
鄭:おどろおどろしくというより、人間に近い、でも、ちょっとどこか違うかな?という存在感にしたい。僕は勝手に幕末の設定にしたので「ええじゃないか」の声が聞こえたりします。本当にここは江戸?みたいな不穏な空気の中にいると、犬神や白沢、鈴彦姫など妖たちはかえってイキイキすると思います。
畠中:私も幕末を舞台にした小説を書いているので、その空気はよくわかります。
鄭:『しゃばけ』は、人が殺されたり、ミステリーの面白さとともに、根底には体が弱い若旦那をみんなが助けながら生きていくという優しいテーマがある。幅広い年代の方たちに観ていただきたいですね。
畠中:原作に対してお葉書をいただくと、親子二代、三代で読んでいますとか、周囲の仲間で回し読みしてますという方が多い。びっしりと感想を書いてくれる方も多いんです。
鄭:感想をもらえるって嬉しいですよね。愛読者の方々のお芝居の感想も知りたいです。
畠中:鄭さんも俳優さんですから、出演もされたら?
鄭:いやいや、僕は実はアガリ性で無理(笑)。脚本と演出に徹しますから、よろしくお願いします!
(取材・文=ペリー荻野)
―沢村さんが舞台11年ぶりって意外な気がしますが、11年ぶりの舞台はいかがですか?
沢村:11年ぶりで2度目年ですけど、今回ほとんど勘でやってます(笑)
―勘とは?
沢村:「このシーンのセリフなんだっけ?」って時もありますが、意外とできるな、って(笑)
―今回の舞台への意気込みを聞かせてください。
沢村:舞台って緊張するけど、お客さんが目の前にいた方が楽しめるなって思っています。
笑いもある舞台なので、お客さんがどこで笑うか反応が楽しみです。
―稽古を始める前に「降板するかも・・」とおっしゃってましたが?
宇梶:そんなことぬかしてたのか!!
沢村:降板いつがギリギリかな...明後日くらい?僕のセリフは光臣くんが覚えているからいいんじゃないかな?
まだ間に合うよね?(笑)
11年ぶりの舞台で、僕が一応座長ってことになっているけど、裏座長の宇梶さんもいてくれたし安心して稽古が出来ました。
―裏座長から見て座長の沢村さんはいかがでしたか?
宇梶:沢村さんは激しすぎずおとなしくもなくいい意味で真ん中の人。
人をリラックスさせるのが上手な、そういう星の下に生まれてきた人なんだと思う。
焼き肉10万円おごってくれたし。
―なぜ10万円も焼き肉おごったんですか?
沢村:2時間かけてそんな空気を作られたんですよ。
宇梶さんがみんなを食事に誘いやすいような空気を作ってくれたから一緒に焼き肉に行けたし、みんながまとまったと思います。
―臼田さんは初舞台ですが、いかがですか?
臼田:最初の一週間は覚える事だらけで大変でした。
二週間目ぐらいからは楽しくなってきて、皆さんの作る素晴らしい空気を感じながら、足を引っ張らないよう頑張らないとと思っています。
―沢村さんはどんな方でしたか?
臼田:沢村さんは本当に優しくて...気さくで...おおらかで...
(※宇梶さんが後ろで言ったことを続けて言っている)
いつもおいしい差し入れをくれて、みんなのお腹も心も支えてくれるような人です。
沢村:(宇梶さんの後に続いて臼田さんが話している事に対して)どこかの親子みたいだな!(笑)
臼田さんはどうも警戒心が強くて...今だってほら、僕とは距離があるけど、宇梶さんにはくっついてる!
臼田:警戒してないですよ!(笑)
―高橋さんは今回沢村さんの腹違いの弟役ですが、稽古場のお兄さんはいかがでしたか?
高橋:僕が悩んでる時でも、話しかけてくれて力を合わせてやっていこうと言ってくれるので感謝しています。
沢村:僕も20年前はそうだったと思いますけど、とにかく爽やかですね。宇梶さんは時々ハリソン・フォードに見えるけど、光臣君は若い頃のトム・クルーズっぽいよね。
高橋:(報道陣に向かって)記事になったら、あとで切り抜くので、今の書いておいてくださいね!
―最後に見どころをお願いします。
沢村:宇梶さんとは同僚の役などが多いけど、今回は幼なじみで僕が宇梶さんに偉そうに話しているのが見どころかな(笑)
宇梶:そこかよ!
沢村:あとは、笑いの多い作品ですが、「しゃばけ」という言葉の持つ意味が「欲」という事なんですけど、それぞれのキャラクターがどのような欲を持っていて、どう向き合うのかというところを、笑いながらも自分はどういうタイプなのかを考えて頂けたら、より楽しんで頂けると思います。