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2012年7月30日
■第20回読売演劇大賞中間選考
読売新聞社主催の第20回読売演劇大賞中間選考会が行われ、2012年上半期(1月〜6月)の各候補が決まりました。
良質の舞台作品、及び演劇人を表彰する読売演劇大賞。
毎年、上半期におけるベスト5が7月頃に選出され、中間選考会報告として発表。
続いて年が明けた1月頃に年間を通じた選考会が開催され、各部門5名ずつの優秀賞が決定。
そして2月頃に最終選考会が開催され、各部門の最優秀賞と杉村春子賞、グランプリが決定します。
2012年1月から6月に国内で上演された演劇作品が対象となる今回の中間選考会。
読売新聞7月30日の記事に拠ると、議論の中心になったのは
村上春樹原作、蜷川幸雄演出、柳楽優弥主演「海辺のカフカ」、
ユダヤ人問題を取り上げた、文学座アトリエの会「NASZA KLASA」、
民族差別問題を題材に、新国立劇場「海外戯曲 春から夏へ」で上演された「負傷者16人」の3作品。
各作品とも作品賞に選ばれた他、
「海辺のカフカ」からは長谷川博己が男優賞、蜷川幸雄が演出家賞、服部基(照明)がスタッフ賞に。
「NASZA KLASA」からは高瀬久男が演出家賞、沢田祐二(照明)と島次郎(美術)がスタッフ賞に。
「負傷者16人」からは井上芳雄が男優賞、あめくみちこが女優賞に選ばれています。
その他では、中村勘三郎不在の間、着実に実力を蓄えた「土蜘」「天日坊」の中村勘九郎、
「於染久松色読販」「天日坊」の七之助という兄弟。
宝塚歌劇「ロバート・キャパ 魂の記録」「華やかなりし日々」の作・演出を手掛けた原田諒、
衣裳の有村淳などに支持が集まったということです。
なお、今回から新たに青井陽治・河合祥一郎・前田清実が選考委員に加わっています。
第20回読売演劇大賞中間選考の一覧は下記のとおり。
■第20回(2012年) 読売演劇大賞 中間選考報告