第66回トニー賞「Once」が8冠 | 演劇ニュース

■第66回トニー賞「Once」が8冠

アメリカ演劇界最高の賞・2012年(第66回)トニー賞の授賞式が10日夜に催されました。

第66回トニー賞(Tony Awards)授賞式は、ニューヨークのビーコン・シアター(Beacon Theatre)で開催されました。
司会は2009年・2011年に続き3度目となるニール・パトリック・ハリス(Neil Patrick Harris)。

ミュージカル部門では、最多の11部門でノミネートされていた、2007年のアイルランド映画を舞台化した新作「ONCE ダブリンの街角で」(once)が、
作品賞、演出賞(ジョン・ティファニー)、脚本賞(エンダ・ウォルシュ)、主演男優賞(スティーヴ・カジー)など8部門を制覇。
次ぐ10部門でノミネートされていた再演ミュージカル「ジョージ・ガーシュウィンのポギーとベス」(The Gershwins' Porgy and Bess)は、
再演賞、主演女優賞(オードラ・マクドナルド)の2部門を受賞。
同じく10部門ノミネートの「ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット」(Nice Work If You Can Get It)も、
助演男優賞(マイケル・マクグラス)、助演女優賞(ジュディ・ケイ)の2部門受賞となっています。

演劇部門では、2011年ピュリッツァー賞戯曲部門を受賞した「Clybourne Park」(クレイボーン・パーク)が作品賞を受賞。
Dave BarryとRidley Pearsonによる小説を元に、Rick Eliceが舞台化した「ピーター・アンド・ザ・スターキャッチャー」(Peter and the Starcatcher)が、
助演男優賞(クリスチャン・ボール)をはじめ、ストレートプレイでは最多となる5部門を制しています。

日本人では、1月に他界した石岡瑛子が、ミュージカル「スパイダーマン」(Spider-Man Turn Off The Dark)で衣裳デザイン賞にノミネートされていましたが、残念ながら受賞には至りませんでした。

第64回トニー賞すべての受賞結果は、
演劇賞 - トニー賞 - 2012年トニー賞に掲載しています。
日本語表記は、できるだけ一般的なものに準拠したつもりですが、私どもで翻訳したものですので、ご了承ください。
トニー賞授賞式の模様は、6月24日0時(23日深夜)より、NHK-BSプレミアムで放送予定。