演劇ニュース

「衛星放送協会オリジナル番組アワード」は、
有料・多チャンネル放送業界におけるオリジナル番組の制作の促進と、その認知向上を目的に、
社団法人衛星放送協会が2011年に創設。BSやCSの優れた番組や編成企画を表彰するもの。
アワードは、ドラマ・ドキュメンタリー・バラエティ・情報教養・アニメ・中継番組・ミニ番組という7部門を表彰する「オリジナル番組賞」と、
編成企画を表彰する「オリジナル編成企画賞」とが設けられています。

2011年度の番組が対象となる、第2回(2012年)の衛星放送協会オリジナル番組アワードが発表され、
2011年12月にWOWOWライブが放送した『中村勘三郎 魂の舞台 三島村歌舞伎「平家女護島 俊寛」』が、中継番組部門の最優秀賞に選ばれました。
三島村歌舞伎「平家女護島 俊寛」は、鹿児島市からフェリーで3時間半の硫黄島で、2011年10月22日に行なわれた公演。
番組は、中村勘三郎の歌舞伎公演を本格復帰後初めて収録したもので、
公演が行われた夜の海岸に照明を配し、暗闇の中で砂浜が白く浮かび上がる幻想的なステージを設置。
映像収録はクレーンカメラを含む10台のカメラで行われ、ステージ中継の常識を覆すダイナミックな映像表現を実現しました。
WOWOWでは、8月に同番組を再放送する予定。

その他ドラマ部門では、スカパー！オリジナル連続ドラマ「Oh! デビー」、
ドラマW「向田邦子 イノセント　隣りの女」、時代劇専門チャンネル「鬼平外伝　熊五郎の顔」といったノミネート作の中から
TBSチャンネル「Kesennuma, Voices. 東日本大震災復興特別企画～堤幸彦の記録～」が受賞。

オリジナル編成企画賞編成企画部門は、日本映画専門チャンネル「映画は世界に警鐘を鳴らし続ける」が受賞。
同番組は"災い"を映画はどのように描き、伝えてきたのかをテーマに、岩井俊二監督と選定した映画全8作品、
及びプロデュ--サ--・鈴木敏夫や音楽家・坂本龍一と岩井監督との対談番組を放送したもの。
9月には「岩井俊二×鈴木敏夫　特別対談」、「岩井俊二×坂本龍一　特別対談」、「日本沈没」を再放送予定。
また、審査員特別賞には、ドキュメンタリー番組部門の衛星劇場「伊藤大輔監督特集番組　甦るフィルム～時代劇の父と幻の映画の旅路～」が選ばれています。

▼第2回衛星放送協会オリジナル番組アワード
オリジナル番組賞
ドラマ番組部門：「Kesennuma, Voices. 東日本大震災復興特別企画～堤幸彦の記録～」TBSチャンネル
審査員特別賞：「伊藤大輔監督特集番組　甦るフィルム～時代劇の父と幻の映画の旅路～」衛星劇場
ドキュメンタリー番組部門：「世界が私を待っている　前衛芸術家草間彌生の疾走」NHK-BSプレミアム
中継番組部門：「中村勘三郎　魂の舞台　三島村歌舞伎『平家女護島　俊寛』」WOWOWライブ
バラエティ番組部門：「千原ジュニアの映画製作委員会」チャンネルNECO
情報教養番組部門：「ウィーン・フィル最前線（全4話）」クラシカ・ジャパン
アニメ番組部門：「X-MEN」アニマックス
ミニ番組部門：シネマの中へ　～長塚京三　映画の話～「アメリカの影」ザ・シネマ

オリジナル編成企画賞
「映画は世界に警鐘を鳴らし続ける」日本映画専門チャンネル

審査員
審査委員長：吉岡忍
オリジナル番組賞 審査員：石井彰/音好宏/鴨下信一/小宮山悟/田中早苗/大木隆士
オリジナル編成企画賞 審査員：中野真理子/杉本恵都子/寺嶋貴樹/丸山玄則/宮崎美紀子