演劇ニュース

今年3月31日まで「BLUE MAN GROUP IN TOKYO」がロングラン公演を行っていた六本木ブルーマンシアターは、
その後「六本木ブルーシアター」と改称。エンターテインメント公演を提供する会場へと生まれ変わります。
そして、その第一弾公演としてマイケル・ジャクソン「THRILLER Live」(スリラー・ライブ)の上演が決まりました。

「THRILLER Live」は、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)とジャクソン5(The Jackson 5)が残した
数々のヒット曲を歌とダンスで再現するダンス・ミュージカル。
一般的なストーリーのあるミュージカルとは異なり、コンサート・スタイルの舞台となっています。

作品のコンセプトを発案したのは、プロデューサーのエイドリアン・グラント(Adrian Grant)。
マイケル・ジャクソンと交流のあったエイドリアンは、1991年にマイケルのトリビュート・ショーを主催。
このショーが後の「THRILLER Live」へとつながり、
「THRILLER Live」は、2006年8月にイギリスでプレビュー公演がスタート。
2009年1月にはウエストエンドのリリック劇場(The Lyric Theatre)に進出。
公演は、現在もリリック劇場で行われている他、イギリス・ツアー公演も実施。
またシンガポールのマリーナベイ・サンズなどでも単独公演が開催されています。
演出・振付はゲイリー・ロイド(Gary Lloyd)。

「THRILLER Live」(スリラー・ライブ)は、六本木ブルーシアター(旧ブルーマンシアター)にて、9月29日から12月9日まで上演。
今回行われる日本での公演も海外キャストによる来日公演で、平日は19時、休日は13時と17時開演予定。
チケットは、S指定席8,500円、A指定席7,500円、学割A指定席6,500円で7月14日発売。
※追記：チケットぴあでは6月25日より先行先着プリセール。

※追記：12月18日から27日に大阪・森ノ宮ピロティホール公演が決まりました。
チケットはS席8,500、A席￥7,500円(税込)で8月25日発売。チケットぴあでは7月14日より先行抽選プレリザーブ。

　　
PHOTOS OF PREVIOUS CAST MEMBERS

●「THRILLER Live」(スリラー・ライブ)
日程：2012/9/29〜12/9　六本木ブルーシアター(東京)
　　　2012/12/18〜12/27　森ノ宮ピロティホール(大阪)
企画・制作：株式会社クリエイティブマンプロダクション / 株式会社ソフト・コマース / ブルーマングルーブ株式会社
チケット：[Amazon][9月][10月][11月][12月][大阪][オフィシャルサイト]

演奏予定曲
帰ってほしいの(I Want You Back)(1969 全米1位)
アイル・ビー・ゼア(I'll be there)(1970 全米1位)
オフ・ザ・ウォール(off the wall)(1980 全米R&B 5位)
今夜はドント・ストップ(Don't Stop 'Til You Get Enough)(1979 全米1位)
今夜はビート・イット(Beat It)(1983 全米1位)
ビリー・ジーン(Billie Jean)(1983 全米1位)
スリラー(Thriller)(1983 全米4位)
スムーズ・クリミナル(Smooth Criminal)(1988 全米R&B 2位)
バッド(Bad)(1987 全米1位))
ブラック・オア・ホワイト(Black Or White)(1991 全米1位)

※2012/8/22追記
「THRILLER Live」のキャストが9月からの本公演を前に来日。
8月18・19日に開催された野外音楽フェス"サマーソニック2012"にも出演した彼らが、
22日12時よりお台場ヴィーナスフォート・教会広場でスペシャルステージパフォーマンス行いました。
　　　
撮影：高田崇平

イベントレポート
冒頭、ステージ頭上にあるスクリーンに、「ARE YOU READY」の文字が映し出された瞬間、ステージ中央に登場したのは、キャスト達によって再現されたアフロ姿の5人組ジャクソン5！
名曲「ABC」「I Want You Back」をリズミカルなダンスと共に歌い上げると、すぐさま観客を魅了し、客席からは歓声があがりました。
続いて男性シンガーと女性シンガーが登場し、「BAD」「Blame It On The Boogie」など、日本でも人気の高い曲を次々と歌い上げ、会場の熱気はどんどんと熱くなっていきます。
そして、帽子を被り、左手には装飾された白い手袋を付けたマイケル役が登場！「Billie Jean」のダンスを披露しました。
次々と繰り出されるダンスに会場は大盛り上がり。見せ場のムーンウォークを披露し、客席からは大きな歓声と拍手が起こりました。
その後は、雰囲気ががらっと変わり、中央の扉から女性シンガーが登場。「The Way You Make Me Feel」をしっとりと歌いあげました。女性シンガーを起用した理由を、マイケル・ジャクソンの歌は女性の声域にも匹敵する高さをもっているということを証明するためだと話す、ショークリエーターのエイドリアン・グラント言うように、女性がマイケルの歌を歌い上げるこのナンバーは「THRILLER Live」の見所の一つでもあります。
クライマックスは、本作のタイトルでもある「Thriller」。「Thriller」のPVでもおなじみのオレンジ色の衣装に身を包み、再びマイケル役のキャストが登場し、ダンスを披露。このナンバーは、サマーソニック2012でも披露しなかったパフォーマンスで日本初公開となりました。ラストは今回来日している外国人キャスト全員がステージ上に現れ、場内の盛り上がりは最高潮へ達しました。

※2012/9/29追記
　　
(C)TETSUO SUZUKI

エイドリアン・グラント（ショー・クリエイター）コメント
マイケルが大好きな国の一つだった日本で、スリラーライブを上演できることを心より幸せに思っています。
今年はBAD発売25周年、さらに、BADツアーは日本からスタートしたことなど、今年、日本でのショウが実現出来たことをとても運命的なものに感じています。
このショウは、キャストも、クルーも、スタッフも、そして、お客様も一体となって、マイケルの偉業を讃えるトリヴュート・ショウです。
ウエストエンドで、1,000回を超えるロングランが今なお続いていることや、ツアーは23か国で200万人以上のファンに楽しんでいただけたように、日本のファンの皆様にも楽しんでいただけることを確信しています。
是非、一人でも多くの方に六本木ブルーシアターに足を運んでもらい、マイケルとジャクソン5の伝説を一緒に語り継げたらと思っています。

■ミュージカル「スリラー・ライブ」 | 演劇ニュース(2008/11)