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2012年2月27日
■第84回アカデミー賞 無声映画「アーティスト」が5冠
第84回アカデミー賞のノミネートと全受賞結果です。
26日、第84回アカデミー賞授賞式がハリウッドのコダック・シアターで開催されました。
今年の司会は8年ぶりとなるビリー・クリスタル(Billy Crystal)。
最多の11部門でノミネートされていたマーティン・スコセッシ監督「ヒューゴの不思議な発明」(Hugo)、
次ぐ10部門にノミネートされていたフランスの無声映画「アーティスト」(The Artist)は、共に5部門で受賞と分け合いましたが、
作品賞・監督賞・主演男優賞などの主要な部門は「アーティスト」が制しています。
フランス映画が作品賞を受賞するのは初。またサイレント映画が作品賞を受賞するのは1927年「つばさ」以来のこと。
また、主演男優賞を受賞したジャン・デュジャルダン(Jean Dujardin)も、フランス人俳優として初の主演男優賞受賞。
映画「アーティスト」は、日本では4月7日に公開。「ヒューゴの不思議な発明」は3月1日公開。
主演女優賞は「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」のメリル・ストリープ(Meryl Streep)。
メリル・ストリープは、実に17回目のノミネートで、
1979年「クレイマー、クレイマー」の助演女優賞、1982年「ソフィーの選択」主演女優賞に次ぐ3度目のオスカー受賞。
映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」は、日本では3月16日に公開。
また脚本賞も、1977年「アニー・ホール」、1986年「ハンナとその姉妹」に次ぐ3度目の受賞となった
「ミッドナイト・イン・パリ」(Midnight in paris)のウディ・アレン(Woody Allen)。
同作は、オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス出演のラブコメディで、日本では5月26日に公開。
その他、助演男優賞では俳優部門では史上最高齢となる82歳でクリストファー・プラマーが「人生はビギナーズ」(Beginners)で受賞。
東日本大震災からの復興を描いたルーシー・ウォーカー監督「津波そして桜」(The Tsunami and the Cherry Blossom)が
短編実写映画賞にノミネートされていましたが、受賞を逃しています。
また授賞式ではシルク・ドゥ・ソレイユが映画をテーマにしたパフォーマンスを披露しています。
第84回アカデミー賞の受賞結果は以下の通り。すべて1行目が受賞者(受賞作)、2行目以下はノミネート。
▼第84回アカデミー賞
作品賞:「アーティスト」
「ファミリー・ツリー」
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」
「ヒューゴの不思議な発明」
「ミッドナイト・イン・パリ」
「マネーボール」
「ツリー・オブ・ライフ」
「戦火の馬」
監督賞:ミシェル・アザナヴィシウス「アーティスト」
アレクサンダー・ペイン「ファミリー・ツリー」
マーティン・スコセッシ「ヒューゴの不思議な発明」
ウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」
テレンス・マリック「ツリー・オブ・ライフ」
脚本賞:ウディ・アレン 「ミッドナイト・イン・パリ」
ミシェル・アザナヴィシウス「アーティスト」
アニー・ムモーロ / クリステン・ウィグ「ブライズメイズ」
J・C・チャンダー「マージン・コール」
アスガー・ファルハディ「別離」
脚色賞:アレクサンダー・ペイン/ナット・ファクソン/ジム・ラッシュ「ファミリー・ツリー」
ジョン・ローガン「ヒューゴの不思議な発明」
ジョージ・クルーニー / グラント・ヘスロヴ / ボー・ウィリモン「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」
スティーヴン・ザイリアン / アーロン・ソーキン 「マネーボール」
ブリジット・オコナー / ピーター・ストローハン「裏切りのサーカス」
主演男優賞:ジャン・デュジャルダン「アーティスト」
デミアン・ビチル「明日を継ぐために」
ジョージ・クルーニー「ファミリー・ツリー」
ゲイリー・オールドマン「裏切りのサーカス」
ブラッド・ピット「マネーボール」
主演女優賞:メリル・ストリープ 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
グレン・クローズ「アルバート・ノッブス」
ヴィオラ・デイヴィス「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」
ルーニー・マーラ「ドラゴン・タトゥーの女」
ミシェル・ウィリアムズ「マリリン 7日間の恋」
助演男優賞:クリストファー・プラマー 「人生はビギナーズ」
ケネス・ブラナー「マリリン 7日間の恋」
ジョナ・ヒル「マネーボール」
ニック・ノルティ「Warrior」
マックス・フォン・シドー「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
助演女優賞:オクタヴィア・スペンサー「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」
ベレニス・ベジョ「アーティスト」
ジェシカ・チャステイン「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」
メリッサ・マッカーシー「Bridesmaids」
ジャネット・マクティア「アルバート・ノッブス」
視覚効果賞:「ヒューゴの不思議な発明」
「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」
「リアル・スティール」
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」
「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」
撮影賞:ロバート・リチャードソン 「ヒューゴの不思議な発明」
ギョーム・シフマン「アーティスト」
ジェフ・クローネンウェス「ドラゴン・タトゥーの女」
エマニュエル・ルベツキ「ツリー・オブ・ライフ」
ヤヌス・カミンスキー「戦火の馬」
美術賞:「ヒューゴの不思議な発明」
「アーティスト」
「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」
「ミッドナイト・イン・パリ」
「戦火の馬」
編集賞:「ドラゴン・タトゥーの女」
「アーティスト」
「ファミリー・ツリー」
「ヒューゴの不思議な発明」
「マネーボール」
メイクアップ賞:マーク・クーリエ&J・ロイ・ヘランド「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
「アルバート・ノッブス」
「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」
衣装デザイン賞:マーク・ブリッジス「アーティスト」
「Anonymous」
「ヒューゴの不思議な発明」
「ジェーン・エア」
「W.E.」
音響編集賞:「ヒューゴの不思議な発明」
「ドラゴン・タトゥーの女」
「ドライヴ」
「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」
「戦火の馬」
音響賞:「ヒューゴの不思議な発明」
「ドラゴン・タトゥーの女」
「マネーボール」
「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」
「戦火の馬」
歌曲賞:「マン・オア・マペット」「ザ・マペッツ」
「リアル・イン・リオ」「ブルー 初めての空へ」
作曲賞:ルドヴィック・ブールス「アーティスト」
ジョン・ウィリアムズ「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密(The Adventures of Tintin)」
ジョン・ウィリアムズ「戦火の馬」
ハワード・ショア「ヒューゴの不思議な発明」
アルベルト・イグレシアス「裏切りのサーカス」
ドキュメンタリー長編賞:「Undefeated」
「Hell and Back Again」
「もしもぼくらが木を失ったら」
「Paradise Lost 3: Purgatory」
「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」
ドキュメンタリー短編賞:「Saving Face」
「The Barber of Birmingham: Foot Soldier of the Civil Rights Movement」
「God Is the Bigger Elvis」
「Incident in New Baghdad」
「津波そして桜」
長編アニメ賞:「ランゴ」
「A Cat in Paris」
「Chico & Rita」
「カンフー・パンダ2」
「長ぐつをはいたネコ」
短編アニメ賞:「The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore」
「Dimanche/Sunday」
「La Luna」
「A Morning Stroll」
「Wild Life」
短編実写賞:「The Shore」
「Pentecost」
「Raju」
「Time Freak」
「Tuba Atlantic」
外国語映画賞:「別離」(A Separation)(イラン)
「Bullhead」(ベルギー)
「Footnote」(イスラエル)
「In Darkness」(ポーランド)
「Monsieur Lazhar」(カナダ)