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2011年10月28日

■TOHOシネマズが料金値下げテストを中止

TOHOシネマズは、4月から実施していた料金値下げのテスト導入を終了させ、基本的にテスト前の料金に戻すことを発表しました。

TOHOシネマズは今春より、一般料金1,800円を1,500円、学生などの料金1,500円を1,000円に値下げする新料金を
宇都宮、甲府、上田、広島緑井、高知、長崎、鹿児島与次郎のTOHOシネマズ7店舗でテスト導入。
当初は2012年春まで1年間のテストを行う予定だったものの、9月までの半年間で一定の結論が得られたとし、
11月末をもって料金値下げのテストを終了、12月1日からは基本的にテスト前の料金に戻すことになりました。

テストを行った7劇場では、全国平均に比べて入場者数が5%程度減少。
これは、レディース、シニア、レイトショーなど割引サービスの終了で他社の映画館に切り替えたお客様の減少分を、
基本料金の値下げでカバーするには至らなかった、とTOHOシネマズは分析しています。

この結果を受け、12月からは料金をテスト前の金額に戻し、
休止していたレディース、シニア、レイトショーの各サービスを復活させることが決定。
なお、高校生料金については好評だったことからテスト7劇場において1,000円のテストを継続。
またシネマイレージ会員の特典についても、テスト7劇場において1,300円のテストを継続するとのこと。


ちなみに、インターネット調査会社の株式会社マーシュ(2018年11月に株式会社アスマークへ社名変更)が行った映画に関する調査に拠ると、
映画を観る人は全回答者の93.6%、うち普段から映画館に行く人は69.5%。
映画は観るものの映画館には行かない人の理由としては「鑑賞料金が高い」が53.2%を占め、
映画館に行っている人の92.1%は、割引サービスの利用経験があると回答しています。
(対象者:1都3県在住、高校生以上の男女1200人 10月25日〜26日インターネット調査 映画に関する調査 マーシュ(アスマーク)のミニリサーチ)

つまり、映画館に足を運ぶ人の大半が割引サービスを利用しているわけであり、
今回のTOHOシネマズの値下げ実験は、割引サービスの中止を伴ったため、
多くの観客にとってはかえって割高となってしまい、逆に観客動員を減らす結果につながったものと推測できそうです。

TOHOシネマズ値下げはテスト導入 | 演劇ニュース

▼12月1日(木)からの7劇場(宇都宮、甲府、上田、広島緑井、高知、長崎、鹿児島与次郎)共通鑑賞料金
一般:1,800円 (テスト中1,500円/テスト前1,800円)
大学生:1,500円 (テスト中 18歳以上 1,500円/テスト前 大学生1,500円)
高校生:1,000円 (テスト中1000円/テスト前1500円)
幼児・小・ 中学生:1,000円(テスト中1,000円/テスト前1,000円)
シニア(60歳以上):1,000円 (テスト中 65歳以上が対象、緑井、高知、与次郎はなし/テスト前60歳以上)
ファーストデイ:1,000円 ※毎月1日
レディースデイ:1,000円 (テスト中 緑井・与次郎、高知はなし/テスト前は1,000円) ※毎週水曜日、女性が対象
レイトショー:1,200円 (テスト中 なし/テスト前は1,200円)※20時以降の上映回が対象
TOHOシネマズデイ:1,000円 (テスト中 なし/テスト前は1,000円)※毎月14日
夫婦50割引:2,000円 ※どちらかが50歳以上のご夫婦
障がい者割引:1,000円 ※障がい者手帳をお持ちの方

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「TOHOシネマズが料金値下げテストを中止」奥付

  • Posted : 2011年10月28日 19:07
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