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2011年10月 3日
■小泉今日子主演 ドラマW「贖罪」
湊かなえの小説「贖罪」が、小泉今日子主演、黒沢清監督でWOWOWにてドラマ化されます。
デビュー作「告白」文庫版が200万部を突破、松たか子主演の映画も大ヒットを記録した
湊かなえ3作目の小説「贖罪」(しょくざい)が、WOWOWで連続ドラマ化されます。
「贖罪」は、連鎖する悲劇を5人の女性の視点で描き、人間誰もが隠し持つ毒や心の闇を描ききった作品。
演出を手がけるのは、『トウキョウソナタ』『叫』『回路』『CURE』の黒沢清。
そして主演は小泉今日子。演じるのは、小学生の娘を殺された母・麻子役で、
15年の時をまたいだ悲劇の中心で、周囲に激情をぶつけ、やがて運命に翻弄されていくひとりの女性を鮮烈に演じます。
連続ドラマW「贖罪」は、2012年1月より毎週日曜日22時からWOWOWプライムで放送。全5話。
※2011/11/1追記
連続ドラマW「贖罪」全キャストが発表されました。
小学生のときに事件を目撃し「償い」の思いを抱えたまま成長した4人を演じるのは、蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴。
その他キャスト等、下記に追記しました。ドラマは2012年1月8日より、毎週日曜日22時からWOWOWプライムで放送。
※2012/7/25追記
ドラマDVDが8月24日に発売されます。
これを記念して8月19日より渋谷・ユーロスペースにて特別上映が決まりました。
8/19 16:30~ 一挙上映(トークショーあり) チケット:8/11チケットぴあにて発売(2,500円)
8/20〜9/7 レイトショー連続上映 8/20〜第1話 8/25〜第2,3話 9/1〜第4,5話 チケット:一般1,000円/大学生以下・シニア800円
※2012/7/26追記
ドラマW「贖罪」が、第69回ヴェネチア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門にて正式招待作品として上映されることが決定しました
上映されるのはテレビドラマを再編集したインターナショナル版で、テレビドラマとして制作された作品が、このような形で上映されることは極めて異例。
※2012/8/8追記
8月19日より渋谷ユーロスペースにてDVD発売記念「贖罪」特別上映が行われます。
19日は黒沢清監督・森山未來をゲストに迎えるトークショー付きの一挙上映。チケットは2,500円で11日にチケットぴあにて発売。
20日から9月7日は、連日21:10より1話ずつ上映。チケットは一般1,000円、学生・会員・シニア800円(税込)。
・8/19 第1話〜最終話 一挙上映 トークショー(黒沢清監督/森山未來)
・8/20〜24 第1話
・8/25〜31 第2話〜第3話
・9/01〜07 第4話〜最終話
※2012/8/14追記:映画祭上映(インターナショナル版)
第69回ヴェネチア国際映画祭(イタリア)8月29日〜9月8日
第37回トロント国際映画祭(カナダ)9月6日〜16日
第34回ぴあフィルムフェスティバル(日本)9月18日〜28日
第60回サン・セバスチャン国際映画祭(スペイン)9月21日〜29日
第17回釜山国際映画祭(韓国)10月4日〜13日
第34回ナント三大陸映画祭(フランス)11月20日〜27日
●ドラマW「贖罪」
放送:2012/1/8〜 WOWOW
監督・脚本:黒沢清
原作:湊かなえ「贖罪」(東京創元社刊)
音楽:林祐介
出演:小泉今日子/蒼井優/小池栄子/安藤サクラ/池脇千鶴/森山未來/水橋研二/加瀬亮/長谷川朝晴/伊藤歩/新井浩文/田中哲司
書籍:6/6発売:「贖罪 (双葉文庫)」
DVD:8/24発売:贖罪 DVDコレクターズBOX
あらすじ
15年前、ある田舎町で小学生の少女エミリが男に連れ去られ、殺される事件が発生した。
直前までいっしょに遊んでいた仲良しの小学生4人は第一発見者になる。
犯人は見つからず、事件は迷宮入り。
エミリの母・麻子(小泉今日子)は、目撃した犯人の顔をよく思い出せない4人を責め
「犯人を見つけなさい。でなければ、私が納得できるような"償い"をしなさい。」と激情の言葉を投げつける。
事件への恐怖、麻子の言葉へのショックを抱えながら、それぞれの道を歩み大人になった4人(蒼井優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴)。
「"償い"とは何か?」という呪縛にとらわれてきた彼女たちは、やがて連鎖する悲劇を引き寄せていく。
各話キャスト
第1話「フランス人形」
蒼井優/森山未來/小俣絵里佳/木村真那月/菊池和澄/柴田杏花/木村葉月/松本まりか/高田聖子/久世星佳/小泉今日子
第2話「PTA臨時総会」
小池栄子/水橋研二/池田成志/木村真那月/小俣絵里佳/菊池和澄/柴田杏花/木村葉月/横山幸汰/水木薫/嶋田久作/小泉今日子
第3話「くまの兄弟」
安藤サクラ/加瀬亮/内田慈/藤井奈々香/菊池和澄/小俣絵里佳/木村葉月/井之脇海/諏訪太朗/高橋ひとみ/嶋田久作/小泉今日子
第4話「とつきとおか」
池脇千鶴/長谷川朝晴/柴田杏花/小俣絵里佳/木村真那月/菊池和澄/木村葉月/阿部紗英/内倉憲二/山村美智/赤堀雅秋/伊藤歩/小泉今日子
最終話「償い」
小泉今日子/池脇千鶴/新井浩文/木村葉月/小俣絵里佳/木村真那月/菊池和澄/柴田杏花/横山幸汰/唯野未歩子/史朗/嶋田久作/田中哲司
監督:黒沢清コメント
殺人という出来事はおそらく理不尽に、唐突に起こるのだろうと思う。
しかしそれに至る人生のメカニズムは数年、ひょっとすると数十年のスパンをもってゆっくりと構築されていくのではないか・・・
と推測はできても、これまで私はそのような途方もない時間を作品で扱ったことがなかった。
それが今回いっきに五人ぶんも扱うことになり、最初は大いに面食らった。
ひとりでも手に余るのに、特異な人生を五つ並列に描くことがいったいどうやれば可能なのか。
ところが結果としてはこれが多分よかった。
ひとりひとりの途方もなさが、五人集まるとそれはあたかも大きな流れ、避けることのできない必然的な運命のように思えてきたのである。
さて、みなさんはこの五人の誰に共感するだろうか。いや、共感などなしにただ固唾を飲んで見詰めていただけるだろうか。
力強い原作と最高のスタッフ、そして心ときめく俳優たちに支えられ、私は生まれて初めて本物の悲劇を撮ることができたのかもしれない。
原作者:湊かなえコメント
「贖罪」という作品は子供の頃に受けた言葉が、それぞれの将来にどのような影響を及ぼすのだろうか、
またその言葉を放った本人は、その言葉が与えた影響をどのように捉えるのだろうかといった事を考えながら書いた作品です。
それを今度は、映像でご覧いただいた方々がどのように受け止められるのかをとても楽しみにしていますし、
心に残る作品になってくれるといいなと思います。原作を読まれていない方は、ぜひこちらもよろしくお願いします。
菊池紗英役:蒼井優
もしかしたら5話の中で一番かわいそうな話かもしれません。ちょっとシェイクスピア作品のような印象もうけました。
また、屈折した愛と純愛というのは紙一重なんだなと、というのが今回演じてみて感じた部分です。
世界の端っこで生きてきた人間にスポットが当たる所がドラマの見所であり、面白いと思います。
篠原真紀役:小池栄子
もともと原作のファンだったので、映像化されるようであれば自分にオファーがないかな、と思っていました。お話を頂いたときは嬉しかったです。
真紀という人物がどのような償いの仕方、どう"贖罪"するのかというシーンが一番の見所だと思います。
果たして償えたのか、疑問が残る部分もありますが、彼女が長く抱えてきた想いを一気に出すシーンなので、
どのような償いの仕方をしたのかを是非見て頂きたいと思っています。
高野晶子役:安藤サクラ
原作を読んで、シンプルに頭の中で映像化したときより、脚本を読んだ時のほうが100万倍面白いと思いました。
私もどんな作品になっているのか、想像がつきませんが、どう考えても奇妙であり面白いのだろうと思います。
小川由佳役:池脇千鶴
「贖罪」というドラマの中で、色々なことが連鎖している部分を見て頂きたいです。
答えが見えてこない不透明な部分が多いなか、皆が真実を知ろうとしており、その中で色々な過ちを犯していきます。
とにかく真実を知りたい、そんな欲求に駆られるドラマだと思います。