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2011年10月21日
■川村毅+小林勝也「路上3.11」
都市を彷徨う男が巻き込まれる悲喜劇、一時間一幕「路上」シリーズの第4作が、12月に上演されます。
「路上」は、劇作家・川村毅と、文学座の俳優・小林勝也のふたりが、
会社や学校の帰りに、ふらりと一時間、映画のように気楽に観られる小粋な芝居を創ろうと始まった企画。
小林勝也演じる<村上>という男が、新宿の路上を、彼の脳内を、彷徨い巻き込まれる一時間、
ということだけを共通項にした抱腹絶倒の形而上スラプスティックコメディで、
これまで2007年から2009年の間に3作品が上演されています。
2007年の「路上1」では、公募による30名ほどの若手メンバーと、
「舞台に、戯曲、言葉に向かう姿勢」をテーマに一ヶ月のワークショップを行い、
同じ戯曲でも俳優によって表出が異なる試みとして10通りの舞台を上演。
2008年の「路上2」では、「ことばとからだ」をテーマに、
「水と油」で活躍のパントマイムのすがぽん、ダンサーの柊アリスという「からだでかたることば」と競演。
2009年の「路上3」では、「ことばとうた」をテーマに、元・天井桟敷の伝説の歌姫・蘭妖子と共演。
作詞・川村毅、作曲・久米大作のオリジナルナンバーにより、現代路上の三文オペラを創造。
併せて、1・2・3の連続上演も行い、一連のシリーズは一段落。
2010年、登場人物の村上は新宿の路上に繋がっている「新宿八犬伝 第五巻」に登場することとなります。
そして、今年の3月11日に遭遇するまで全く予定されていなかった「路上」の新作が、
この12月に「路上4」ではなく「路上3.11」と題して上演されます。
物語の舞台は3.11からおよそ1ヶ月で、登場人物は相変わらずのドタバタ達。
川村毅は「あの時、その時の、東京のドタバタ達(私達)の本音の思いを書いておきたい、
残しておきたいという、いてもたってもいられない思いから書き上げました。
福島に比べれば、東京の被災などミジンコの涙ほどのものですが、私達も確かにダメージを負うた。
それを書き残しておくのが、東京在住の書き手の使命ではないかとも思い、書きました。
作家にできることは、書くことだけです。」とコメントしています。
「路上3.11」(路上4)は、12月20日から23日、新宿・SPACE雑遊にて上演。
チケットは、前売3,500円、当日3,800円で、11月3日発売。
●「路上3.11」(路上4)
日程:2011/12/20〜12/23 SPACE雑遊(東京)
演出・脚本:川村毅
出演:小林勝也/山崎美貴/井上裕朗/柊アリス/伊澤勉/森耕平/中村崇
[T Factory(ティーファクトリー) オフィシャルサイト]
公演日時
12/20 19:30
12/21 15:00/19:30
12/22 15:00/19:30
12/23 14:00/17:00
cast profile
小林勝也 文学座所属。『路上1.2.3』主演
山崎美貴 文学座所属。『路上2』『3』出演
井上裕朗 箱庭円舞曲所属。10年ティーファクトリー『大市民』演出家役出演
柊アリス 旋回舞踊タンヌーラダンサー。『路上2』『3』出演
伊澤 勉 ティーファクトリー所属。『路上1.2.3』出演
森 耕平 チャリカルキ所属。『路上2』『3』出演
中村 崇 ティーファクトリー所属。『路上1』『3』出演
※追記
12月13日発売の雑誌「テアトロ 2012年1月号」に戯曲「路上3.11」が掲載されます。
●テアトロ 2012年1月号