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2011年8月 6日
■第4回したまちコメディ映画祭in台東
9月16日より、浅草・上野を舞台に第4回したまちコメディ映画祭が開催されます。
東京下町の魅力をコメディ映画を通じて味わっていただくという、いとうせいこう総合プロデュースのコメディ映画祭
「第4回したまちコメディ映画祭in台東」が、今年も9月16日から19日の期間に開催されます、
したコメ映画祭が毎年表彰している「コメディ栄誉賞」は、伊東四朗に決定。
小林信彦曰く「最後の喜劇人」として活躍する伊東四朗は、
亡くなった東八郎、渥美清、由利徹たちの浅草・東京コメディを伝承。
第1回の小沢昭一、第2回のコント55号、第3回の谷啓に続く受賞者となりました。
今回は伊東四朗の受賞を記念し、トークショーと出演作3作品の特集上映も行われます。
9月18日13:30からは浅草公会堂で「映画秘宝まつり」を開催。
したコメで話題となりヒットにつながった、一昨年の『ハングオーバー』、昨年の『キック・アス』に続き、
今年は『PAUL(原題)』をプレミア上映。ゲストは町山智浩、浅草キッド。
9月18日18:00からは不忍池水上音楽堂で「声優口演」を開催。ゲストは羽佐間道夫、山寺宏一、野沢雅子、高木渉。
上映作品は「ロイドの巨人征服」「犬の生活」で、古き無声映画にライブで言葉を吹き込みます。
「第4回したまちコメディ映画祭in台東」は9月16日から19日、上野の4会場で開催。
今回のメインビジュアルは、リリー・フランキーが担当。
チケットはぴあにて8月13日一般発売。各会場ごとにPコード、webではページが設けられています。
8月9日より先行抽選プレリザーブ、8月6日からは会員対象のいち早プレリザーブ。
※追記
下記カウントダウン・イベントの開催が決まりました。
●「第4回したまちコメディ映画祭in台東」
日程:2011/9/16〜9/19
会場:上野恩賜公園野外ステージ(不忍池水上音楽堂)/上野東急2/浅草公会堂/浅草中映劇場
チケット:[浅草公会堂][上野東急2][不忍池水上音楽堂][浅草中映劇場]
(c) 2011 リリー・フランキー/「したまちコメディ映画祭in 台東」実行委員会
▼カウントダウンイベント
●「したまちマルシェ」
震災復興支援のため、被災地及び風評被害のある地域の産直品を販売
日程:2011/8/20〜21 上野公園不忍池畔
日程:2011/9/10〜11 浅草六区ブロードウェイ
日程:2011/9/18〜19 浅草公会堂前
●「復活!昭和歌謡!エノケン、笠置のヒットソングレヴュー」
日程:2011/9/6〜9/18 (月・木曜休演)
会場:昭和歌謡コシダカシアター(ROX4F)
時間:開場11:30/開演13:00
出演:虎姫一座
料金:2,500円(1ドリンクオーダー制)
●「夕焼けだんだん映画会」
日程:2011/9/3 18:30〜21:00(雨天の場合4日)
会場:夕焼けだんだん(谷中銀座商店街)
上映:『フラガール』
主催:したコメサポーターズクラブ
▼前夜祭オールナイト
●「がんばれ、アメコメ!! したコメ×アメコメ」
日程:2011/9/16 22:00 上野東急2(東京)
上映作品:『ウソツキは結婚のはじまり』『Hall Pass(原題)』『An American Carol(原題)』
▼オープニングセレモニー
●伊東四朗『コメディ栄誉賞』授賞式
日程:9/17 浅草公会堂
●伊東四朗 トークショー&特集上映(仮)
日程:9/17 浅草中映劇場
トークゲスト:伊東四朗/高田文夫/いとうせいこう
上映:9/17 12:45 「THE有頂天ホテル」(2006)
上映:9/17 15:45 「スーパーの女」(1996)
上映:9/17 18:45 「進めジャガーズ 敵前上陸」(1968)
●「したまちコメディ大賞2011」
日程:2011/9/18 浅草中映劇場(東京)
審査員:本広克行/笹野高史/山田雅子/いとうせいこう
入選作品:
あらかわ刑事 (2011年/日本/13分6秒/実写) 監督:吉富大倫
いらないラヴ (2011年/日本/11分1秒/実写) 監督:EPIGONEN
ENCOUNTERS (2011年/日本/20分/人形) 監督:飯塚貴士
おしえて!昭和のワークマン (2011年/日本/8分/実写) 監督:鈴木研一郎
じぞう (2011年/日本/20分/実写) 監督:吐山由美/西本真希子
スキャンダル! (2010年/日本/19分47秒/実写) 監督:伊藤陽佑/佃尚能
空のアリ (2011年/日本/6分5秒/アニメーション) 監督:唐澤和也
ニービチの条件 (2011年/日本/19分42秒/実写) 監督:岸本司
Brush (2010年/日本/7分48秒/実写) 監督:瀬戸裕介
ミサリー (2011年/日本/17分/実写) 監督:大森研一
U-25特別枠作品:
二人三脚 (2011年/日本/3分48秒/実写) 監督:森昭太
引っ越しと定住を繰り返す生活 (2011年/日本/18分59秒/実写) 監督:阿部圭佑
●コメディ映画講義「エノケン&笠置シヅ子に見る"音楽の世界"」
日程:2011/9/17 11:30 上野東急2(東京)
出演:佐藤利明・いとうせいこう
上映作品:「歌うエノケン捕物帖」「エノケン笠置のお染久松」
●今年もやります!モンティ・パイソン特別講義
日程:2011/9/18 15:30 上野東急2(東京)
出演:松尾貴史/宮沢章夫
上映作品:「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」
●瀬川昌治監督特集
日程:9/19 浅草中映劇場(東京)
上映:9/19 10:00 「乾杯!ごきげん野郎」
上映:9/19 12:15 「喜劇 競馬必勝法」
上映:9/19 14:45 「喜劇 逆転旅行」
●台東区フィルムコミッション『浅草堂酔夢譚』
日程:2011/9/18 10:00 浅草中映劇場
●クロージングセレモニー&イベント【リスペクトライブ】エノケン×笠置シヅ子のブギフェス
日程:9/19 14:30 不忍池水上音楽堂
出演:浅草ジンタ/EGO-WRAPPIN'/高田漣ブギウギバンド(ゲスト:細野晴臣)/ポカスカジャン/メトロファルス/レキシ
▼特別招待作品
●「サラリーマンNEO 劇場版(笑)」
上映:2011/9/17 17:00 浅草公会堂
ゲスト:小池徹平/生瀬勝久/他
公開:2011/11/3
配給:ショウゲート
監督:吉田照幸
出演:小池徹平/生瀬勝久/田口浩正/中越典子/入江雅人/篠田麻里子/伊東四朗/麻生祐未/宮崎美子/平泉成/沢村一樹
●「タタール大作戦」
上映:2011/9/18 10:30 浅草公会堂
監督:B.バトウルズィー
出演:E.ガンボルド/A.ボルフー
●「Henry's Crime」
上映:2011/9/18 18:30 浅草公会堂
監督:マルコム・ベンビル
出演:キアヌ・リーヴス/ヴェラ・ファーミガ/ジェームズ・カーン
●「極道めし」
上映:2011/9/19 10:30 浅草公会堂
公開:2011/9/23
配給:ショウゲート/日本映画
監督:前田哲
出演:永岡佑/勝村政信/落合モトキ/ぎたろー(コンドルズ)/麿赤兒/木村文乃
●「モンスター上司」
上映:2011/9/19 14:00 浅草公会堂
公開:2011/10/29
配給:ワーナー・ブラザース/アメリカ映画
監督:セス・ゴードン
出演:ジェイソン・ベイトマン/チャーリー・デイ/ジェイソン・サダイキス/ジェニファー・アニストン/コリン・ファレル/ケビン・スペイシー/ジェイミー・フォックス
▼映画秘宝まつり
●「PAUL(原題)」
上映:2011/9/18 13:30 浅草公会堂
公開:-
配給:アメリカ・イギリス映画
監督:グレッグ・モットーラ
出演:サイモン・ペッグ/ニック・フロスト
▼声優口演ライブinしたコメ2011
日程:2011/9/18 不忍池水上音楽堂
●「ロイドの巨人征服」
公開:1923 アメリカ映画
出演:ハロルド・ロイド
口演:羽佐間道夫/野沢雅子/高木渉
●「犬の生活」
公開:1918 アメリカ映画
監督・出演:チャールズ・チャップリン
口演:山寺宏一
■第3回したまちコメディ映画祭in台東 | 演劇ニュース(前年映画祭)
■第2回したまち演劇祭in台東(2011年演劇祭)
※2011/9/19追記
9月18日、コンペ部門「したまちコメディ大賞2011」が開催され、
吐山由美監督・西山真希子監督の共同監督作品「じぞう」がグランプリ・観客賞・U-25特別賞の3冠受賞となりました。
グランプリ受賞の吐山由美監督・西山真希子監督には、来年度のコンペ出品シード権が与えられた他、
来年度映画祭の予告編も制作をする権利が授与されました。
また9月17日にはコメディ栄誉賞を受賞した伊東四朗、高田文夫、小松政夫によるトークショーが浅草中映劇場で行われました。
伊東:僕は既に2回、浅草で賞を頂いてるんですが、そのうちの一つが17〜18年前の浅草芸能大賞なんです。だから僕の手形も公会堂前にあるんですよ。よくそこに手を置いて「あ、ぴったりだ」ってやってんですから、ほとんどバカでしょ(笑)
僕がデビューしたのは、大学にいけなくて早稲田大学の地下にある生協で働いてたのが始まり。そこで牛乳のフタを開けると時給30円だったの。そこで「伊東くんは、日本一だね」って誉められたけど、ちっとも嬉しくなかった!後々、TV関係の人に早稲田が多くて「伊東さんも早稲田なんですよね?」ってきかれて、だんだんめんどくさくなっちゃって、否定しなくなったんだけど、「(学部は)どこなんですか?」って続くもんだから、「地下」って答えてたりしてたよ。
その生協で石井均さんに声をかけられてね、「俺こんど独立して石井均一座作るから、お前出ろ」って言われたんだ。「何やるんですか」って聞いたら「ステージの真ん中に公衆トイレあるから、チャック上げながら口笛吹いて出てこい」って。それやったら「おう。いいじゃねぇか。明日も出ろ。」って。
で、ちょうどその時、生協からも「伊東君、生活協同組合の正社員になりませんか?」と、こうくるんだよ。で、その時に今まで物を考えたことのなかった僕が、はたと膝を折ったね。「俺は生涯ビンのフタだけでいいのか?」って。ひょっとしたらフタよりもジッパーの方が将来があるんじゃないかって。
でも、プロになると途端にほめられなくなって、浅草寺に反省しに行けとか言われたよ。当時の浅草寺って居合い抜きや、怪しい薬を売る大道芸とかやってるんだけど、あの話術には本当に反省させられたね!小松さんとやった「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」は、当時のプロデューサーが「電線軍団てゆうのやるから、団長になって。小松政夫もでます。キャンディーズもつけます。東八郎もつけます。だからやってください!」って意味わかんなかったんだ、最初。名前も「ベンジャミンてどうかな」「ヤコブソンて言うのもある」なんて言ってね。最初はスタジオだったのに、ロケやりますって言うから嫌な予感したんだ!浅草のお祭りのときなんて、ベンジャミンなのに「ベンジョムシ!」って呼ばれて傷ついたなぁ、あれ。
ある時なんか無許可で撮影したら何千人も集まっちゃって、警察署長がパトカーで来たんだけど、皆クモの子を散らすように逃げちゃってさ。俺だけあの恰好でぽつんと残されたのよ。で、「君が責任者か!」って。ベンジャミン生涯一回だけ、それで始末書書いてるからね。
その前にはトリオ全盛期にてんぷくトリオっていうのをやってたけど、なんとか井上ひさしさんのおかげで、ぼくらのトリオは長生きしたんですよ。死刑囚のコントっていうのは本当に会場が揺れるほどウケましたね!すごかった!ただ、井上さんのコントは難しくてね、今や劇団の教科書にもなってるそうですよ。
僕は死ぬまで喜劇俳優やります。よろしくお願いします!
高田:今日はいろんな秘話を聞けたけど、伊東さん忘れすぎですよ。大体、伊東さん自分がなんていうトリオにいたか覚えてますか?ぜひともぎりぎりまでタフマン飲んでがんばってくださいね!
小松:伊東さんとコンビでやってたのは、たかだか6年くらいなんだね。「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」でやった司会者の役は良かったんですよ。本当にそういう人がいてね。この番組のロケは「どこへでもでかけてゆきます」っていって警察学校までいったんだから。
一番怖かったのは、浅草のお祭りのときにロケバスで会場までいくんだけど、人垣がすごくてバスをドンドン叩くんですよ。
でも、思い返してみると、あの時の流行り言葉って全部、伊東さんが拾ってきてたね。「もう嫌、こんな生活」とか。楽屋である時、伊東さんと話しててね、「昨日面白い女性に会った」っていうの。喫茶店で男がたばこぷかぷかしてて、その横で「ねぇ、どうして!私の悪いとこ全部直すから!お願い!どうして、どうしてなの!」って女が言ってんだって。なんて話してるときにディレクターが来て「すいません、9時開始だったんですけど15分遅らせてください」って来て、そこで伊東さんがすかさず、「どうして!どうしてなの!」ってやって、面白いからすぐそれ使おうってなったりしたね。
伊東さんは音楽的にも優れてるんだよ。「ニンドスハッカッカ、マー!ヒジリキホッキョッキョ!」も伊東さんが拾ってくれたものでね、小学校の頃の先生が問題のわからなかった僕に言った言葉なんだよね。
ほんとに伊東さんは国の宝です。彼がいればこの国は安泰!