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2011年7月20日
■シアター・クリティック・ナウ2011
国際演劇評論家協会日本センターは、AICT演劇評論賞・シアターアーツ賞の授賞式と関連シンポジウムによるイベント
「シアター・クリティック・ナウ2011」を7月31日に開催します。
国際演劇評論家協会(AICT)は、UNESCOの下部組織で、国際的な舞台芸術の評論家のための協会。
日本では1981年に第1回総会が開催され、1994年からは演劇批評誌「シアターアーツ」を発行。
過去1年に発表された演劇・ダンスの優れた批評を顕彰するAICT演劇評論賞、
新進による演劇・ダンス評論応募作から特に優秀と認められた作品を顕彰するシアターアーツ賞を授与しています。
第16回(2011年)AICT演劇評論賞は、「ギリシャ劇大全」山形治江(論創社)、
「ドラマトゥルク -舞台芸術を進化/深化させる者」平田栄一朗(三元社)の2作が受賞。
「一九世紀アメリカのポピュラー・シアター 〜国民的アイデンティティの形成」斎藤偕子(論創社)、
「劇作家ハロルド・ピンター」喜志哲雄(研究社)が特別賞に選ばれています。
また第15回シアターアーツ賞は、残念ながら大賞受賞作はなく、佳作として吉田季実子
「ミュージカル・蜘蛛女のキス劇評:蜘蛛女の操る幻想 -『心配しないで。この夢は短いけれど、幸せの物語なのだから』」が選ばれました。
そして、第16回AICT演劇評論賞、第15回シアターアーツ賞の授賞式、
及び関連シンポジウムによるイベント「シアター・クリティック・ナウ2011」が、
7月31日に座・高円寺2Fのカフェ・アンリ・ファーブルで開催されます。
今回のシアタークリティックナウでは、平田栄一朗によるドラマトゥルクについての講演、
山形治江・松岡和子・新野守広によるシンポジウム「翻訳者の使命」を開催。
また授賞式・シンポジウム終了後は、受賞者等を囲んでのパーティも催されます。
●シアター・クリティック・ナウ2011
日程:2011/7/31 17:00〜 (開場16:30)
会場:座・高円寺2F カフェ・アンリ・ファーブル
第1部 AICT演劇評論賞・シアターアーツ賞 授賞式
・平田栄一朗「ドラマトゥルクの使命」
・山形治江×松岡和子×新野守広(司会) シンポジウム「翻訳者の使命」
料金:1,000円(当日受付精算)
第2部 パーティー 20時~
料金:3,000円(当日受付精算、要予約)
参加申込みWebページ:http://theatrearts.activist.jp/
●ギリシャ劇大全 |
●ドラマトゥルク |
●劇作家ハロルド・ピンター |
●19世紀アメリカのポピュラー・シアター |
『ギリシャ劇大全』山形治江(論創社)
ギリシャ演劇全作品の解説、こぼれ話として「観劇前の基礎知識」、関連地図、系譜、年表など、
ギリシャ演劇を観るために、読むために、そして上演するための必読書。
『「ドラマトゥルク -舞台芸術を進化/深化させる者」』平田 栄一朗(三元社)
近年日本でも「ドラマトゥルク」を名乗る者が現れている。
しかし演劇・ダンス界の当事者すら、まだその本当の役割を知らない。
ヨーロッパの舞台芸術制作の現場では必須の存在となっている彼らは演出家でも脚本家でも役者でもない特別な位置に立ち、
作品にかかわる全ての者・事をつなぎあわせ、より高い次元に導くための知的で人間的な機能を果たしている。
ドラマトゥルクの知られざる歴史と役割を初めて詳しく紹介し、日本における導入の可能性についても考える。
『劇作家ハロルド・ピンター』喜志哲雄(研究社)
戦後イギリスの代表的な劇作家で、2005年のノーベル文学賞を受賞したハロルド・ピンター(1930-2008)。
ピンターの同時代人として日本に作品を紹介してきた著者が、戯曲作品の一つ一つを、
そしてその戯曲の台詞の一語一語を丁寧かつ徹底的に吟味しながら、現代演劇に革命をもたらしたピンター世界の魅力を存分に解き明かす。
劇作家ピンターの全貌を明らかにする待望の研究書!
『19世紀アメリカのポピュラー・シアター 〜国民的アイデンティティの形成』斎藤偕子(論創社)
芸能はいかに「アメリカ」という国民国家を形成させるために機能したのか。
さまざまな芸能の舞台から浮かび上がるアメリカの創世記。