演劇ニュース

京都賞は、稲盛財団（稲盛和夫理事長）が運営。
科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方々の功績を讃える国際賞で、
先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門の3部門で毎年受賞者を決定しています。

24日、第27回(2011年)京都賞が発表され、思想・芸術部門に歌舞伎俳優の坂東玉三郎が選ばれました。
思想・芸術部門の審査委員長は国際演劇協会日本センター会長・永井多恵子。
審査員は岩本憲児・植草信和・大笹吉雄・佐藤忠男・長野由紀・西堂行人・貫成人。

坂東玉三郎は、歌舞伎の女形としてそれまでにない独特な世界を展開し、
梨園の生まれではないにもかかわらず、立女形(たておやま)の地位を確立。
演劇・舞踊の分野の枠を越えた多彩な活動を国内外で繰り広げ、
高い芸術的水準で多くの観客を魅了し続けたことが評価されての受章。

京都賞では、第23回(2007年)にピナ・バウシュ、第19回(2003年)に吉田玉男、
第15回(1999年)にモーリス・ベジャール、第10回(1994年)に黒澤明、
第7回(1991年)にピーター・スティーヴン・ポール・ブルック、第3回(1987年)にアンジェイ・ワイダが受賞していますが、
現役俳優が受賞するのは坂東玉三郎が初めて。

第27回京都賞基礎科学部門はラシッド・アリエヴィッチ・スニヤエフ、
先端技術部門はジョン・ワーナー・カーンが受賞。
11月に授賞式が行われ、受賞者3人には賞金5,000万円が贈られます。

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