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2011年4月18日
■書籍:犬丸治「市川海老蔵」
歌舞伎の劇評で知られる犬丸治による、市川海老蔵論の書籍が発売されました。
犬丸治による書籍「市川海老蔵」は、
2003年3月に講談社現代新書として刊行された「市川新之助論」を増補したもの。
書籍は『第一部 市川新之助論』『第二部 「海老蔵襲名」以後』『第三部 芸の「規矩」というもの』という三部構成で、
第二部と第三部は書き下ろし。
書籍の主旨は、新之助時代と海老蔵襲名後の軌跡をたどり、
歌舞伎座閉場ブームの中で密かに進行していた歌舞伎の「芸」の喪失への危惧を論じることと、
次代の歌舞伎を担う逸材に何が起き、
それが現代に生きる我々にとっていかなる意味を持つのかを問うことにある、とされています。
書籍「市川海老蔵」は、岩波現代文庫より1,155円(税込)で発売。
●書籍:「市川海老蔵」 (岩波現代文庫)
[Amazon][楽天ブックス][紀伊國屋書店]
発売:2011/4/15
出版:岩波書店(岩波現代文庫)
著者:犬丸治
価格:1,155円(税込)
体裁:A6/並製/240頁
目次:
プロローグ アマテラスとスサノオ - -二人の「海老蔵」
第一部 市川新之助論
序 章 二〇〇三年一月・新之助
第二章 弁天小僧 - 「悪」の発見
第三章 勧進帳 - 「團十郎」を嗣ぐもの
第四章 助六 - 祝祭空間の異端児
第五章 源氏物語 - 貴種三代の変容
剽悍の人 - 市川新之助の往く道
第二部 「海老蔵襲名」以後
第一章 金襖を背負った貴公子
第二章 「四の切」上演の意味 - 猿之助と海老蔵・その共振と径庭
第三部 芸の「規矩」というもの
第一章 歌舞伎座の光と影 - 「本格」ということ
第二章 幻の團十郎 - ある役者の一生
エピローグ 芸に向き合うとき